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車検のコバック・坂井モーター社長が日々のことを書き記します。

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集団的自衛権

年度末だし、明日から消費税アップなので、ブログをもう1本アップしておきます。

ちょっと政治的な話なので気を使いますね。

集団的自衛権の問題です。

初めに、ご存知のように私は政治家でもジャーナリストでもありませんし、

法律家でもありません。

単なる中小企業経営者ですが、経営者の端くれとして、戦略的な視点で一言。

集団的自衛権は日本にとって必要か? 必要でないか?

戦後、日本は平和でした。

平和と経済発展を享受してきました。

ありがたいことです。

憲法9条と日米安保条約のお陰だと考えてもいいでしょう。

朝鮮戦争にもベトナム戦争にも湾岸戦争にもイラクにも出兵せずに済みました。

只、他にも大きな要因があったのだと思います。

先ずは、日本が直接の当事国にならなかったことです。

そして、世界を見たとき、見えてくるものがあります。

戦後、米ソの2極体制の冷戦の時代が続きました。

これは、米ソによる「核の抑止力」によって齎された均衡の平和です。

そして、1991年のソ連の崩壊後は、米国による1極体制です。

パクス・アメリカーナの時代です。

しかし、2001年の同時多発テロ勃発以降徐々に変わってきました。

イラク戦争、オバマ大統領の就任以降、アメリカは内向き志向を強めてきました。

そのアメリカの内向き志向と厭戦状態を横目に、ロシアと中国が超大国を

目指し始めたのです。覇権主義(※)と云っても良いでしょう。

グルジアやウクライナのロシア、南シナ海や尖閣問題にみる中国です。

米中ロは超大国であり、国連の常任理事国なのです。

これらの国の覇権行為には、国連は余りにも無力なのです。

何故なら、常任理事国の特権である「拒否権」を持っているからなのです。

評論家は、アメリカの1極時代の後に、多極時代が来ると云っていますが、

私は、無極時代だと考えます。

米中ロは、もはや「極」とは成りえない 、覇権主義国家にすぎないのです。

米中ロと宗教による覇権主義とどう対峙するべきなのか。

ここにこそ、日本のグローバル戦略が求められるのです。

旧ソ連に対するNATOのように、中国に対するアジア太平洋安全保障機構

のような組織を創る必要があります。

アジアは経済的にも軍事的にも弱小国が多いので、力を合わせて

大国の覇権に挑まなくてはなりません。

日本自身のためにこそ必要なことなのです。

フィリピン、ベトナム、台湾、タイ、インドネシア、シンガポール、インド、

オーストラリア、ニュージーランドをはじめとするアジア太平洋諸国と

アメリカ、カナダ。

自由と民主主義と法治主義を目指す国々による平和への鎖の輪。

アジアの国々との安全保障条約を結ぶには日米安保条約の様な

片務条約はありません。

戦争はしたくない。平和な国でいたい。

誰もが望むことです。

同様に、アジアの小国の人達も望んでいることでもあるのです。

日本、いやアジアを取り巻く環境は、いつまでも日本の一国平和主義を

許してはくれないでしょう。

日本国民の決断の時が近づいてきているのです。

戦争をしない国の民として、戦争の無い世界を創るためにも、

戦争を受け入れなければならないのかもしれない。

速く、話し合いで解決できる戦略と具体策が見つかるといいのですがね。

 

※ 覇権主義   (ウィキペディアより)

  当該国の実利的利害関係にのみ基づいて他国に対する対応を決定し、

  敵対国に対する侵略戦争や先制攻撃によって(若しくは挑発を行って

  相手に攻撃させ開戦の正当性や大義を主張)領土の拡張や自国の

  安全保障を行い、同盟国や敵対国の反対勢力に対する軍事・経済協力

  を進める。それを実行し、成功した国を覇権国家という。

 

将に、米中ロですね!

歴史上大国と云われるような国は、みな覇権主義ですね。

力のあるもの、強いものは、いつでも弱いものを虐げるのですかね。

大企業も同じか(だ)な!

 

 

 

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