今回は、ロッキーの修理です。主な個所は左前ですが、左右側面にも損傷があります。
二車線道路の右側を走行中に左車線から車線変更した車と衝突されたそうです。
その車両を避けようとして、右側の縁石にも衝突しました。
前側のバンパーとヘッドランプを外して、内部損害がどこまで及んでいるかを確認します。
写真の赤枠で囲った部分は、本来垂直になっていますが、かなり奥まで曲がっています。
寸法図を基に、フレーム修正機を使用して粗出しします。
左のサイドメンバー自体も曲がっているため、同様に修正して行きます。
寸法を出したところで仮組をして、隙間(チリ)が合ってるか確認します。
今回は左前のサスペンションにも損傷があったため交換します。ベアリングは圧入します。
左右のサスペンションが下側で固定されているサブフレームにも変形がありました。
サブフレームはロアアームの取り付け部に変形がありました。損傷の激しさが分かります。
外観だけでなく、センサーやコンピュータ関係に問題がないか診断機にてチェックします。
塗装の写真は今回省きますが、完成です。金額は技術料399,470円、部品代670,950円でした。
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修理金額は修理当時のものとなります。
物価変動の関係上、現在の金額とは異なる場合がありますので、予めご承知おきください。
今回も後ろ廻りの損傷です。衝突被害軽減ブレーキが普及してきても、やはり追突事故は多いと感じます。
損傷の入力は右寄りです。バンパーが外れかかっており、内部損傷がひどいと予想されます。
バンパーを外してみると、案の定バックパネルまで損害が及んでいます。このくらい凹んでいると交換になります。
さらには、リアフロアーや右ランプハウジングまで損傷しており、シーリング剤もはがれています。
修理するとき溶接するため、ハイブリッドシステムに異常が出ないようにメインバッテリーのサービスプラグを外し電圧を遮断します。
まずは粗出しです。今回も人間の力では元に戻らないため、修正機を使用して修理します。
右側の損害が大きいのでテールランプを外し、ランプハウジングも粗出しします。これをしないとバックパネルが付きません。
バックパネルを外したところです。スポット溶接で固定されているため、一つ一つの溶接部をスポットカッターで外します。
リアフロアやサイドメンバも変形があるため、修正機で引き出します。
車には寸法図というものが車種ごとにあるため、寸法を基に引き出して修理します。
フロアの引き作業が終わり、寸法が規定値になったので、新品のバックパネルを溶接しました。
後ろからの追突被害でしたが、外板パネルである右リアのクォーターパネルにまで歪が出ていたため修理しました。
シーリング剤も剥がれてしまうので、シーリングもし直します。これがきちんと出来ていないと錆の発生や雨漏りの原因となります。
塗装ブースにて塗装します。今回の色は染まりが悪く、低隠蔽の塗色だったため下色を先に塗装します。
この型のプリウスはバックドアが大きく塗装の際に固定しにくいです。
塗装が終わったら、赤外線で強制乾燥させます。強制乾燥させないと化学反応が起きずに完全硬化しません。
この車は社外品のバックカメラが付いていたため、古いドアから型を取って穴をあけてカメラを固定します。
リアバンパーも交換ですが色のついた状態で部品が支給されました。
ただ、オプション品のコーナーセンサーが付いています。古いバンパーから型を取って、新品に穴をあけます。バックドアもバンパーも穴をあけた後やり直しは出来ないので慎重になります。
バックドアにガーニッシュがついているので古いドアから移植します。両面テープの剥離が時間がかかり大変です。
組付けして、塗装面を磨いたら外観は完成です。
コンピューターやセンサーに問題があるか目視では分からないため、診断機を使用してシステムチェックをします。
異常コードを何点か拾っていたので、一つ一つ確認後にコードを消去します。
異常コードを消去して、機能的にも外観的にも完璧に修理が完了しました。今回の修理金額は¥550,694円となりました。
今回はフロントガラスの損傷です。ヒビが入ってしまったガラスは交換します。
外側から物がぶつかったのではなく、荷物が内側からぶつかっての損傷でした。
ガラスだけでなく、インパネも傷ついていたので交換します。
インパネを外したところです。配線が入り組んでいます。
社外のナビが付いていたため、配線がより多く付いていました。
バックカメラ用の配線もナビにつながっているので、接続部で外します。
新品のインパネに、外したインパネの付属品を取り付けます。
オーディオカバーの付属品も付け替えます。新品部品には何もついていません。
社外のETCが付いていたので、これも移植しました。
ガラスを交換します。アイサイトが付いているので、カメラの調整が必要です。
それ以外にも配線を外したので、異常コードがCPUに記録されてしまいます。
診断機でリセットします。最近の車は、電子的に修理が出来ているかの確認も必要です。
スイフト側面の損傷です。相手の車両の全面との衝突です。
左前ドアは交換になります。
左後ドアも交換になります。サイドシェル、クォーターパネルも交換です。
左後ドアは浮いてしまっています。
左後ドアの付け根の部分であるセンターピラーのも損傷があります。
クォーターパネルの内側まで損傷が及んでいるためフレーム修正機で引き作業します。
センターピラーもフレーム修正機で引き出します。
サイドシェル、クォーターといった溶接パネルを外したところです。
センターピラーの内側まで損傷が及んでいたため引き出します。
新品のクォータパネルを、つなぎ合わせる形にカットします。
サイドシェル、クォーターパネルを溶接して、パテで成形します。
成形したら、下地のサフェーサーを塗装します。
サイドシェルの下部は石跳ねなどでキズが付きやすいのでチッピング塗装します。
マスキングして塗装ブースの中で塗装します。
フェンダーにキズはないですがドアとの色の違いを無くすためオーバーコートします。
クォーターパネルとランプハウジングの境目にはシーリングします。
今回、左前ドアは中古パーツ使用のため、キズを修理して塗装します。
左後ドアも同様に中古パーツのため修理して塗装します。
塗装後、乾燥して組付け、磨きで作業完了です。
今回の作業は前後ドアをリサイクル使用して技術料¥313,620
部品代¥139,450
という金額です。
プジョー308の事故修理です。
右の前方を損傷しています。
今回の修理は、保険を使用しての修理のため損害に見落としがないかチェックします。損傷は主にフロントバンパーと右フロントフェンダーですが、バンパーに組み込まれたランプ類も損傷しています。
損害をアップでよく見ていくと、バンパーの上側のヘッドライトにもキズがあります。
ランプ類はキズがあると基本的には交換になります。更に見ていくとバンパーの下部にもキズがあります。
キズの形状から今回の事故とは関係ないと判断できます。フロントバンパーは交換で、フェンダーは修理で作業することを選択しました。
バンパーは交換なので下部のキズも保険でなおります。フロントバンパーを外してみるとフェンダーの取り付け部先端が変形しています。
ちなみにこの車のフェンダーは樹脂です。バンパー取り付け部のリテーナーという小部品が割れてしまっています。
この部品が割れていると、バンパーがきちんとつかないので交換となります。少しわかりづらいと思いますが、フェンダーの奥の取り付け部分の相手方、フェンダーエプロンも変形しています。
ここも修理しないと隙間ができてしまいます。フェンダーは樹脂なので修正して下地処理したあります。
フェンダーエプロンも元の位置に修正しました。仮組して微調整も終わり、塗装に移ります。塗装ブースの中で塗装します。
新品のバンパーには付属品が何もついていません。
表面に細かくキズをつけて塗装の乗りを良くしますフェンダーの部分も同様に細かくキズ付けます。
今回、フェンダーはボディにつけたまま塗装するので、まわりに塗装が付かないようにマスキングします。塗装が終わったら赤外線で強制乾燥させます。
組付けと磨きを行い完成です。
今回の修理代は外車ということもあり334,590円と高額になりました。部品が高いことが大きいですが、自費での修理の場合、ライトをそのままにしてバンパーを修理でいけば10万円くらいは安くできます。
ご予算に応じた修理がモットーです。