2017年03月25日
鈑金塗装部門の箕浦と申します。
今回はこんな修理の実例をご紹介します。
社外品のサイドスポイラーですが、新品だと未塗装の状態で8万円以上になります。送料や塗装、組み付け代を入れると10万円以上になってしまいます。
このような樹脂の部品は割れてしまっていたり変形が激しいと交換になっしまいますが、今回は金額が金額なので交換ではなく修理を選択しました。
まず、サイドスポイラーを外して割れて変形している箇所を固定します。
割れている部分の裏側をカーボンシートで補強します。
表面はパテを付けて成型していきます。
塗装の前に下地であるサフェーサーを塗装します。乾燥したら水研ぎします。
塗装したら乾燥して組み付けです。
今回、修理代は税込みで38,000円の修理で、お客様には「新品みたいだね」と大変喜んでいただきました。
保険事故が主な仕事の中で修理できるものでも価格の問題やお客様の気分の問題で交換することが多い樹脂部品ですが、こんな風に喜んでもらえると、こういった技術を廃れさせたらいかんなぁと思います。
自動ブレーキなどの技術進歩で鈑金塗装が減少していくなかで技術の継承する技術者も減っていってしまうのかという思いと、事故が無くなれば嫌な思いをする人も減るのかと思うと複雑な心境です。