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車検のコバック・坂井モーター社長が日々のことを書き記します。

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2024年2月 2日

なぜ、トヨタグループに不祥事が起こるのか?

久しぶりのブログです。 

先日、スズキの営業マンが来たので、「ダイハツが製造中止で売れて仕方がないだろう!」と話しをしたら、ニコニコしていました。そこで一言、来年のノルマは今年の販売台数にプラス何%ですかね?    営業マンの笑顔が消えました。ノルマは複利ですからと言うと不思議そうな顔をしたので、解説をしました。新入社員の頃のノルマは何台でしたか?例えば、月間10台だとしましょうか。年間120台です。翌年は、5%増とすると126台になりますね。その翌年も5%増とすると132台です。10年目には195台になります。そう、複利なのです。

トヨタディーラーの不正車検をはじめとして日野自動車やダイハツ工業、豊田自動織機、デンソーなど多くの不正事案が発覚しました。台数だけではなく、仕入れ価格も品質や納期も前年よりもより安く・より高く・より早くを求め続ける文化があるのでしょう。どこの会社も同じでしょうけどね。

トヨタには、トヨタ生産方式の生みの親と言われた大野耐一さんの教えに「モノとコト」があります。モノにあたるのは、製品や事業、工場やシステムなどを実現させたり成功させようと取り組む対象です。コトはそれを達成するために工夫を重ねる手段や努力です。コトが良くなければ、モノが進歩しないばかりか事故や異常、不良につながるのです。コトに正しく知恵を使えばコト自体が進歩するということです。つまりコトとはイノベーションのことなのではないでしょうか。コトを「やらせればいい」「やればいい」のではなく、知恵を使って的確に精度を高める工夫が求められているのではないでしょうか。

大野耐一さんが亡くなって34年、薫陶を受けた人も会ったことさえもない経営陣が増えて、トヨタの中に大野耐一イズムが薄れて普通の大企業に成り下がってしまったのではないかと危惧するのです。

頑張れ! 日本のトヨタ、世界のトヨタ!

2023年8月11日

ビッグモーターの社員を雇用するか?

先日、取引先の方がみえて話をしました。その折に、「坂井さんの処でも中途社員を採用していますね?」「してますよ。」

「もしビッグモーターを辞めた人が来たら採用しますか?」と問われました。「う~ん!その人次第かな!」と答えました。

2~3日そんなことを考えていました。悪事を働いたか働かなかったかの違いかなぁ?それって判るのかなぁ?

自分だったらどうしただろうか?

ビッグモーターのパワハラについては、マスコミに色々取り上げられていますが、ラインの"死ね死ね死ね、教育教育教育、降格降格

降格"等は稚拙と言わざるを得ませんが、誰もが退職はできたはずですよね。何故退職しなかったんだろうか?

1千万円、2千万円、4千万円と言った普通のサラリーマンが得ることができないような高級を得ることができる会社、

一方ではノルマを達成しなければ、降格があり、収入も減り、罵声を浴びせられる。

コンサル会社の「武蔵野」は、信賞必罰主義ですからね。それにしても高額ですよね。

「正義感」だとか「罪悪感」だとか「常識」だとか「犯罪意識」だとかは、どうしちゃったんだろうか?

「麻痺」しちゃったのだろうか?

闇バイトの若者たちによる犯罪が多発してマスコミに取り上げられますが、

高級を求めてネットでバイトの申し込みをするようなのですが、犯罪組織に素性が知れて逃れられない等とも聞きます。

しかし、バールを持って宝石店や時計店に押し入ることが強盗であることは中学生でもわかることです。

闇バイトの若者達は、金が目的だったのか?それとも犯罪組織に素性が知れて逃れられなかったから犯罪を犯したのだろうか?

「正義感」だとか「罪悪感」だとか「常識」だとか「犯罪意識」だとかは、どうしちゃったんだろうか?

「麻痺」しちゃったのだろうか?

ビッグモーターの前副社長も悪い、闇バイトを仕切る「ルフィ」なる者たちも悪い。

しかし、ゴルフボールで車に傷をつけた者も、ヘッドライトをドライバーで割った者も、ローン金利を欺いた者も、

部品を交換しないでした様に金を受け取った者も、販売時の手数料を騙した者も、「金」の為に悪事を働いた者が悪いのだよ。

闇バイトの愚かな若者同様にね。

そう考えると、ビッグモーターの社員は採用できないかなぁ!?

2023年7月30日

ビッグモーターを他山の石とせよ

28日の日経新聞に以下のことが書いてありました。

車修理市場3割減も・・・

ビッグモーター拡大邁進

中古車販売先行き懸念

中古車販売大手ビッグモーターによる保険金不正請求の舞台となった自動車の事故修理が注目されている。

中古車売買と密接に結びつくが、市場規模はピークの1998年度から3割以上縮小した。

衝突被害軽減ブレーキなどの普及で交通事故が減る中でも同社は強気の事業拡大に邁進した。

21年度の事故整備の売上高はピークの1998年度の3分の2にあたる1兆43億円にまで落ち込んだ。

安全装置の技術向上を受けて、今後さらに事故の減少が見込まれる。修理業界にとっては逆風だ。

車の修理が稼ぎにくくなったにもかかわらず、ビッグモーターは19年、自社の鈑金塗装工場を5~10年で倍増させ、

約100億円だった事業売上高を3倍に広げる計画を発表した。

全国の全29工場で外部機関(TUV)の認証を取得するなど、品質水準を対外的に示し、

保険会社経由でより多くの顧客を自社へ紹介して貰えるようにした。

鈑金部門の売り上げがビッグモーターグループの連結売上高に占める割合は2~3%。

同部門を伸ばそうとした一因は中古車販売の先行きにあるとみられる。

22年に国内で売られた中古車台数は延べ227万台で、新車販売台数420万台の5割程度。

消費者の乗換サイクルも伸びている。前回購入した車(新車・中古車含む)の乗車期間は6.3年で、

16年時点の5.4年から伸びた。日本では、普通乗用車の価格は22年時点で352万円と10年から28%上昇した一方、

同期間の賃金上昇は5%にとどまる。

 自動車整備→中古車販売→保険→鈑金の流れは、整備業が拡大する典型的なパターンで、多数あります。

ビッグモーターは、その典型的な例であり、最も成功したモデル企業と云えるでしょう。

しかし、成功モデルは永遠ではありません。

最大の敵は、環境の変化なのです。

衝突被害軽減ブレーキの普及や中古車販売台数の減少、乗車期間の延伸、価格の上昇や賃金の伸び悩みといった、

環境の変化に伴い、どう対応するのか経営者に求められているのです。

前回のブログにも書きましたが、「経営は変化」である。

「企業体が必ず潰れる。」のは歴史が証明しています。

環境の変化に適応できなくなった時、最後を迎えるのです。

ビッグモーターを他山の石としなくてはなりません。

頑張りましょう。

2023年7月22日

久し振りのブログは、ビッグモーターです

1年ぶりのブログです。昨年パソコンを変えたらアップできなくなってそのままになっていました。

早速、本題に入ります。ビッグモーターは今話題の的ですね。何でこんなことになってしまったんでしょうかね。

ビッグモーターの兼重社長は、30年近く前から存じ上げていました。

当時から凄い会社で確か車検を3万台位で、売り上げ目標が100億だったか150億で驚きましたよ。

また、保険会社の表彰式では、毎回表彰されていましたね。

保険会社もなびいて行きますよね。

私も知ってる会社も似たような処がありますけど、大きくなると更に大きくなることを求め、

更に売り上げを高めようとするんでしょうね。

同じことを同じやり方で、際限がなく。

だから次々に過酷になっていくんでしょうね。

今朝、布団の中で考えたことがあります。

経営とは何か?

経営とは継続である。

継続とは何か?

継続とは変化である。

故に、経営とは変化である。

2022年2月27日

サル化する世界

サル化する世界は、文藝出版社から発行されている内田樹(うちだたつる)氏の書籍のタイトルです。      内田氏は、春秋戦国時代には「反面教師」として、繰返し嘲笑された人達がいたとして、3つの説話を記している。    一つ目は「朝三暮四」という宋の狙公の説話である。狙公はサルを何匹も飼っていた。だが、懐具合がさみしくなり、餌代を節約しなければならなくなった。それまでは餌の「トチの実」を朝四つ、夕方四つ与えていた。サルたちに向かって、これからは「朝三つ、夕方に四つにしたい」と提案するとサルたちは激怒した。「じゃあ、朝四つ、夕方三つならどう?」と訊いたら、サルたちは大喜びをした。 二つ目は「韓非子」の「守株待兎」という話で、童謡「待ちぼうけ」のオリジナルになった説話である。宋の国に一人の農夫がいた。彼の畑の隅の切り株に、ある日兎がぶつかって、首の骨を折って死んだ。それを持ち帰って兎汁にして食べた農夫は、次の日から耕作を止めて、終日兎がやって来て首の骨を折るのを待った。兎は二度と来ず、農夫は収穫物も得られず、国中の笑いものになった。この農夫には「確率」という概念がなかった。ある出来事がどれくらいの蓋然性で起きるのかという考え方をしなかった。今、農作をしないで、ごろごろしているのは「らくちん」である。それはリアルに感じられる。でも、未来に飢えているかもしれない自分にはリアリティを感じられない。「朝三暮四」と同じである。 三つ目は、「「矛盾」である。盾と矛を売っている武器商人がいた、彼はまず盾を取り上げて、「この盾は堅牢であって、いかなる矛もこれを貫き通すことはできない」と能書きを述べた。続いて、矛を取り上げて、「この盾は鋭利であって、いかなる盾もこれを耐えることはできない」と誇った。通りかかった人が「あんたの矛で、あんたの盾を突いたらどうなるんだ」と聞いたら、商人は絶句してしまった。この武器商人もまた、盾を売っているときには、矛を売っているときの自分にリアリティが感じられず、矛を売っているときには、盾売っているときの自分にリアリティを感じることが出来なかった人なのである。ある程度の時間ももちこたえることのできる自己同一性というものを持たなかったのである。話は「その人応うる能はざる也」で終わる。何を言われたのか理解できなかったからである。「朝三暮四」は自己同一性を未来に延長することに(「今さえよければ、それでいい」)のことであるが、「自分さえよければ、他人のことはどうでもいい」自己同一性の空間的な縮減のことである。    「倫」の原義は「なかま、ともがら」である。だから「倫理」とは「他者とともに生きるための理法」のことである。他者とともにあるときに、どういうルールに従えばいいのか、別に難しい話ではない。「この世の人間たちがみんな自分のような人間であると自己利益が増大するかどうか」を自らに問えばよいのである。        倫理的な人というのが「サル」の対義語である。                                 血圧が高く血糖値も高めなので医者から歩く様に言われて、朝ウォーキングをしていますが、休日にウォーキングを兼ねてゴミ拾いをしています。吸い殻や食べ物の袋、ペットボトルに空き缶etc.手提げ袋に一杯です。時には、袋ごと捨てられているので袋が2個3個になる時もあります。平日は、朝礼の後に会社の周辺のゴミ拾いをしています。近隣にコンビニ、コストコ、バス停があるのでゴミに欠く事はありません。何で捨てるのだろう?自分の空間(巣)が綺麗ならいいのか?。これも内田氏の言うところのサル化ですかね。「今が良ければいい。自分さえよければいい」。年金問題も医療費の問題も、消費税の問題もみなサル化ですかね。                内田氏は、「サル化する日本」か「サル化する日本人」としたかったんじゃないですかね!

是非、読んで下さい。                

 

2022年1月31日

コロナ対策に思う

もう2月になるというのに大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。

この調子だと今年もブログのアップはパラパラかもしれませんが、宜しくお願いしますね。

さて、今年に入ってコロナの感染が爆発的に増えていますね。感染力が強いオミクロン株が中心の様です。

静岡県でもまん延防止重点措置が発令されました。またまた自粛自粛のオンパレードです。

そこで、浜松市におけるコロナの感染状況を浜松市のデータを基に調べてみました。

浜松市ではコロナの感染者が昨日までに9,774人います。これをほとんど発生していなかった昨年とオミクロン株が

発生し出した今年からを分けてみました。昨年の12月末迄の感染者は5,385人で今年に入ってからのオミクロン株と

考えられる感染者数は4,388人です。1,000人程の差ですがオミクロン株による感染は今月1ヶ月ですから

オミクロン株の感染力が如何に強いか判りますね。

これらを無症状者・軽症者・中等症者・重症者に分けてみました。

12月迄の感染者の状況は、無症状者は1,003人で18.6%、軽症者は4,233人で78.6%、中等症者が133人の2.47%、

重症者は10人で0.19%でした。その他不明の方が6人ほどいます。一方、今年に入ってからの状況は、無症状者は

443人で10.1%、軽症者は3,922人で89.4%、中等症は22人で0.5%、重症者は1人で0.023%でした。

これを見るとオミクロン株による感染者の状況は、デルタ株に比べて病状が軽くなっていることが見て取れます。

無症状者が18.6%から10.1%に8ポイント減り、軽症者は78.6%から89.4%へ11ポイント増えていますね。

何らかの症状が出るんでしょうね。更に、中等症者は2.47%から0.5%へ約5分の1に、重症者は0.19%から

0.023%へ10分の1程になっていることからも中等症と重症者は明らかに減少していることが判ります。

しかしながら、中等症や重症者から亡くなった方が多数いますので十分な警戒を必要としますが、

こうした状況を見てみると、今後の感染対策を考える上でいくつかの示唆を与えてくれている様にも思います。

先ずは、医療、検査、隔離の在り方ですね。入院の必要性や期間、退院に対する検査等の再検討は必要でしょう

ね。濃厚接触者も含めて隔離期間の検討も必要でしょう。

また、感染対策一辺倒ではなく経済を廻して行くことにも合わせて考える必要があると思いますが、

如何でしょうかね。

2021年9月23日

新浪剛史氏の45歳定年制に思う

サントリーホールディングの新浪剛史社長が、経済同友会のセミナーで「45歳定年制」を提言した話題を呼んでいる。経済紙等では概ね好意的に受け取られている様である。しかしながら、45歳で定年を迎えて新たなスキルを身に付けるには多くの人にとっては少し遅すぎるのではないだろうか。一方、私が常々思っているのは就職が期間の定めのない雇用契約によって為されているのが腑に落ちないのです。期間の定めがない契約など契約と云えるのだろうかと思うのです。企業側には解雇を縛りながら、一方では、働く人が退職するのはいつでも自由なのです。企業は、60歳、65歳までの雇用を義務付けられていて、今後は70歳まで引き受けなくてはならなくなるのです。働いてくれるのが嫌だと云っている訳ではありませんよ。事実、弊社は60歳が定年ですがその後は65歳まで嘱託で働いて貰い、65歳以降はパートですが元気働けるうちはいつまでも働いてくれて善いですよ言っています。事実、70歳を超えた方達も働いていますし、定年後の賃金も殆ど下げない様にしています。60歳を超えたからと云って急に能力や体力が落ちることは無いと考えているからです。長期に亘って働いて貰えることは非常にありがたいのですが、100年に一度と云われるほどに急速に変化していく自動車技術や日進月歩のIT化、そしてグローバル化等に対応ができるのか?20歳前後で就職して若かりし頃に学んだ知識や技術で50年間持ち応えることなどできないであろう。私自身40歳を過ぎてから大学院で学び直しをしているが、学ぶ度に新たな知識に遭遇するのです。社員を見ていてもそう思うのですが、日々勉強している若者がどれほどいるのだろうか。リカレント(学び直し)やリスキリング(職業能力の再教育)をして貰いたいと考えるのですが、その機会さえ与えられないのが現実ではないかと思います。そこで私は、定年ではなく雇用期間を10年にしたら良いのではないかと考えているのです。10年という期間が長いのか短いのか。期間満了したら再契約なのか退職して退職金を貰いながら1~2年間リカレントやリスキリングを行う。その後、元の職場に就職するもよし新たな職場に勤めるもよし。30歳前後・40歳前後・50歳前後・60歳前後に学び直すことによって常に新しい知識や技術を学び続けることができれば、人口減少下に有っても生産性を高め経済の衰退をも防ぐことができるのではないかと考えますが、如何でしょうか。但し、企業にとっても働く人にとっても非常にシビアで厳しいものになるとは思いますけどね。

2021年7月23日

トヨタレクサス高輪店で不正車検

レクサス高輪不正車検 2021-07-21.png7月21日の新聞に、トヨタ自動車直営販売店のトヨタモビリティ東京の店舗「レクサス

高輪」で565台の不正車検があったことが載っていました。

検査の基準を満たすような数値への書き換えや必要な検査を実施しなかった法令違反

をした。不正は同店の検査員5人の内4人が関与とあり、ヘッドライトの明るさやタイ

ヤの角度、ブレーキの利きの数値を書き換え、排ガスの成分や速度計の精度の項目で

は検査自体を怠ったとあります。これでは、全く検査をしていなかったことになりますね。

慢性的な人手不足が原因と言ってるようですが、整備はしたんですかね。レクサスの整備料金は高いですからね。

トヨタディーラーでは、愛知県でも大量の不正車検が行われていましたが、人手不足だけが原因でしょうか。

自動車の販売店では、販売時にメンテナンスパックを付帯しています。

メンテナンスパックとは、3~5年間の車検や点検、オイル交換といったメンテナンスのパック商品です。

メンテナンスパックは、3年目の車検や5年目の車検まで付帯することによる整備収入の確保、

更に5年目からの代替提案の為の顧客の囲い込みのツールなのです。

弊社でも付帯して販売していますが、トヨタディーラーは付帯率が90%以上と他のディーラーよりも高く、

都市部の店舗では、数年前より点検やオイル交換の予約が取れない等の苦情が多いと聞いていました。

トヨタは全国の販売店で不正の有無を調べると云ってますが、自主調査で見つからなかったものが見つけられるん

ですかね?

この不正状況だと間違いなく指定整備工場資格の取り消しと4人の検査員は解任になるでしょう。

工場の指定資格が取り消しになっても他の工場で車検をすればいいので会社は困りません。多分。

可愛そうなのは会社の儲け主義の犠牲になって検査員資格を解任された整備士です。

資格はいずれ再取得できますが、解任は検査員にとって最も不名誉なことですからね。

弊社でも、働き方改革や労働条件の改善に向けて業務改善に取り組んでいますので、トヨタが起こした不正車検を

「他山の石」として作業現場にも十分配慮して進めてまいります。

2021年5月31日

東京オリンピック・パラリンピックは開催か中止か?

この頃、開催まで2ヶ月を切った東京オリ・パラを巡って開催か中止かで、海外メディアを巻き込んでマスコミを賑

わせています。

海外から数万人の人間が入って来るのだから、感染の拡大が心配だ。中止した方が良いと煽るメディア。

一方、経済的な面から開催すべきだという意見があるかと思えば、中止してもそれほどの影響はないという意見。

中止すればIOCから損害賠償を求められるという意見がある一方、保険に入っているから大丈夫だろうという意見。

アンケートでは、開催に反対の人が多いといわれているが、私にはどちらがいいのか判らない。

感染者が増えて医療崩壊が起きては困るが、一方ではこれまで一所懸命努力してきたアスリートたちに桧舞台に

立ってもらいたいという気持ちがある。

尤も、私はチケットも取ってないし、会場に行って応援することはないだろうけど。

こんな私が客観的にみてみました。

日本では、海外から沢山の選手や報道関係者が来て、感染を蔓延させるんじゃないかと心配しているが、

反対に、海外から来る人や外国政府にとっては、ワクチン接種の遅れている日本で感染しない様にするだろう

し、新たに感染を持ち込んでもらいたくないと考えているだろうね。

そもそも、オリ・パラに参加する選手や大会関係者、報道陣はワクチン接種やPCR検査をしてくるのだろうか?

たぶん、いや、間違いなくして来るであろうし、させなくてはならない。入国の条件だろう。

だとすれば、海外から新たな感染を持ち込む可能性は低いと思います。ゼロではないだろうけど。

日本国内での活動も、日本人との接触を減らす様にして貰うでしょうね。

だとすれば、マスコミが言う感染爆発は本当に起きるのだろうか?

一方、会場で観戦することのリスクはどうだろうか?

先ずは、どの位の感染リスクがあるのだろうか?

先日のブログにある方法で感染者の数を予想して見てみよう。

東京の一日の新規感染者数は、5月29日で614人ですが、7日平均だと646人になり、7日累計だと4,522人。

無症状者として20%の904人とすると推定感染者数は、5,426人になります。

同様に5月9日だと新規が1,121人で7日累計数は5,768人となり、推定感染者数は6,922人。

新規感染者数が多かった1月16日は3810人で7日累計は12,533人でした。

推定感染者数が多かった1月7日の新規感染者数は2,447人で推定感染者は14,826人でした。

これを東京都の人口1200万人で割ると、5月29日の推定感染者数をみると1万人当たり4.5人になります。

5月9日の6,922人で5.8人、1月16日の12,533人で10.4人、1月9日の14,826人で12.4人になります。

スタジアムに30,000人入れるとすると15人から37人程の感染者が紛れ込むことになりますが、

事前にPCR検査を義務付けることによって偽陰性や検査後の感染を考えても8割程度は減らせるのではないでしょう

か。そうするとスタジアムに入り込む感染者数は3~7人程に減らせますね。

この位の人数ならマスク着用でディスタンスを取っていれば感染の確立はほぼ無くなるのではないかと考えますが

如何でしょうか。

今は20~30分程度で検査できるPCR検査装置も有りますから、スタジアムの入口近くで検査することも可能です。

感染が起こりそうなのは、スタジアムよりもパブリックビューイングの方が心配ですね。

2021年5月22日

浜松市内にコロナの感染者は何人いるか?

浜松市内の感染者は、何人いるんだろうか?

分かりますか?

発症者ではなく、発症前の感染者です。

分かる訳ありませんよね。

そこで、少し考えてみました。

コロナの潜伏期間は、感染から1日から2週間程度と云われていますが、

平均すると1日から5日程度が多いと聞いたことが有ります。

発症から2日前位が最も感染力が高いとも。

そうすると、今日発症した人は5日から2週間程度前に感染していたことになりますね。

そこで、浜松市内の発症者数の過去7日間と10日間の移動平均を取ってみました。

5月15日の40人をピークに徐々に減って来てはいますが、クラスターが発生していますから油断禁物ですね。

例えば、今日22日以前7日間の発症者の合計は200人です、10日間の発症者数の合計は297人です。

無症状者は発症者の15~20%程度いるとのことなので、200人なら30人、297人なら59人居ることになります。

これらを合計すると、7日間でみると230人、10日間で見ると凡そ360人になりますね。

この位の人数の感染者が浜松市内にいるのではないかと予想ができます。

多いと感じますかそれとも少ないと思いますか。

浜松市に人口は約80万人ですから、10,000人当たり2.9人~4.5人の感染者数です。

人と接触する機会の少ない郡部の人や未就学児、在宅の高齢者の方等を20万人位として60万人で割ると、

10,000人当たり3.8人~6人の感染者が市中にいることになりますね。

1,000人当たりにすると0.38~0.6人です。

100人当たりになると0.038人~0.06人程になります。

感染の確立としてはそれほど多い訳ではないでしょうが、その確率の低い筈の感染者と一緒にお酒を飲んだり

濃厚接触しながらカラオケを歌ったりしていれば感染するでしょうね。

誰が感染しているか判らないから困るんですね。

自分かも知れないし、友達かも知れないし、同僚かも知れないし、家族かもしれない。

問題なのは、病床のひっ迫による医療崩壊と重症化のリスクです。

私も血圧が高いのでいつも気を付けていますよ。

そう、徒に恐れる必要はないと思いますが、しっかりとした「三蜜」対策を取ることが重要だと思いますね。

三蜜とは、密接・密集・密閉を避けることです。

つまり、飛沫とエアロゾルを口にしたり吸い込まないことが重要です。

密接を避けるには、マスクとパーティションと1m程度のディスタンス。飲食時は特に注意が必要です。

密集を避けるには、そうした処には行かないこと。もしくは1~2m程度のディスタンスを取ることですかね。

密閉(空間)を避けるには、換気しかありませんね。

以上を心掛けて、With コロナ です。