洞爺湖サミットを控えて
今朝の新聞に、9県でコンビニの24時間営業の自粛を要請する旨の記事が載っていました。
24時間営業の是非や必要性に関しては言及しませんが、自粛することによってどれほどのCO2排出が削減されるのでしょうか。節電は、エアコンと照明だけ、配送も少しは減るでしょうけどね。
それよりも、洞爺湖サミットを控えて、エコに名を借りた行政の功名争いの様な気がしてならないのです。
『偽善エコロジー』 「環境生活」が地球を破壊する 武田邦彦著、幻冬舎新書
を読んで、目から鱗の思いでした。本当のエコって何だろう?
温暖化対策、環境対策、CO2削減、省エネetc.一人一人がやらなきゃならないことは理解できます。
でも、余りヒステリックになってもという気がします。
2005年の世界のCO2排出量は266億トンで、米国が21.4%、中国が18.8%、ロシアが5.7%、日本が4.5%、インドが4.2%、その他が45.4%でした。
それが2030年の見通しでは排出量が419億トンに増え、米国が16.5%、中国が27.2%、ロシアが4.8%、日本が2.9%、インドが7.9%、その他が40.7%となっています。
京都議定書に参加していない中国、批准していない米国を考えると排出量の削減はありえないといえます。しかし、米国は排出権ビジネスには積極的なようです。
排出権問題に関しては、対応によっては数兆円の出費に繋がる可能性があると言われています。
日本だけが『ババ』を引かない様にしてもらいたいものだし、環境対策やゴミの問題、リサイクルの問題に関しても、感情的・観念的にならずに、論理的・科学的に対処して頂きたいと切に願うものです。