自己紹介

車検のコバック・坂井モーター社長が日々のことを書き記します。

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2008年7月 アーカイブ

2008年7月 3日

洞爺湖サミットを控えて

今朝の新聞に、9県でコンビニの24時間営業の自粛を要請する旨の記事が載っていました。
24時間営業の是非や必要性に関しては言及しませんが、自粛することによってどれほどのCO2排出が削減されるのでしょうか。節電は、エアコンと照明だけ、配送も少しは減るでしょうけどね。
それよりも、洞爺湖サミットを控えて、エコに名を借りた行政の功名争いの様な気がしてならないのです。

『偽善エコロジー』 「環境生活」が地球を破壊する 武田邦彦著、幻冬舎新書
を読んで、目から鱗の思いでした。本当のエコって何だろう?
温暖化対策、環境対策、CO2削減、省エネetc.一人一人がやらなきゃならないことは理解できます。
でも、余りヒステリックになってもという気がします。

2005年の世界のCO2排出量は266億トンで、米国が21.4%、中国が18.8%、ロシアが5.7%、日本が4.5%、インドが4.2%、その他が45.4%でした。
それが2030年の見通しでは排出量が419億トンに増え、米国が16.5%、中国が27.2%、ロシアが4.8%、日本が2.9%、インドが7.9%、その他が40.7%となっています。
京都議定書に参加していない中国、批准していない米国を考えると排出量の削減はありえないといえます。しかし、米国は排出権ビジネスには積極的なようです。
排出権問題に関しては、対応によっては数兆円の出費に繋がる可能性があると言われています。
日本だけが『ババ』を引かない様にしてもらいたいものだし、環境対策やゴミの問題、リサイクルの問題に関しても、感情的・観念的にならずに、論理的・科学的に対処して頂きたいと切に願うものです。

2008年7月13日

洞爺湖サミットを終えて

本格的な夏に突入なのか、今日も真夏の暑さになりました。
この暑さのの中、社員の皆さんも頑張ってくれております。感謝!

さて、何だか慌ただしいうちに、洞爺湖サミットも終わってしまいましたね。
先週末からサミットの評価がマスコミで賑々しく報じられていますが、福田首相には御同情申し上げます。
サミットの食事のことまで言われてましたからね。「環境問題・食料高騰問題を論じる場なのに贅沢だ」って。果ては、子羊だか子牛を食べるのは可哀相だって投書がありましたから、何をか言わんやです。
例え支持率が低迷している皆様でも、先進国のトップの方々ですからね、ご飯に味噌汁焼き魚って訳にはいかんでしょう。キャスターやコメンテーターの方々ももう少し思慮が欲しい所ですね。

今回のサミットの成否はともかく、はっきりしたのは当然ながら外交にも戦略が必要だってことですかね。
地球温暖化防止という、大義の下であっても各国の諸事情や利害の前には意見を統一するのはかなり難しいということが解っただけでも、ナイーブな日本にとっては収穫だったんじゃないですかね。
ツバルの水没や北極の白熊の絶滅を何とかしようと言った感情論や綺麗ごとだけではすすまないことが。

先進国と新興国、21世紀の成長と覇権を求めて虚虚実実の駆け引きが行われる事は予測できた訳だし、自国産業の発展と産業構造の転換、国民生活と意識の転換、脱石油や省エネ等の新産業の振興と売り込み、CO2排出と削減に係る基準問題等々、各国に与える影響が大きいだけに、それぞれの国情や国益、利害を充分分析して提案したなら、もう少し何とかなったんじゃないかと思うのは私だけでしょうか。