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車検のコバック・坂井モーター社長が日々のことを書き記します。

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2012年5月 アーカイブ

2012年5月 1日

関越自動車道のバス事故

関越自動車道のバス事故は、痛ましいですね。

この事故に関して、マスコミは規制緩和によって参入企業が増え、

過当競争から安全が疎かになったのではないか。

規制緩和が悪かった如くの論調が目立ちますが、少し違う様な気がします。

規制緩和は、これからの日本経済の活性化には避けては通れないことなのです。

農業や医療、教育等々、ありとあらゆる産業や事業に言えることです。

勿論、我々自動車業界にも云えることですが。

問題はその緩和の在り方なのです。

参入障壁を低くすると主に中小零細企業が参入してきます。

そうすると、経営的にも大変だと云うことで、本来確保しなければならない筈の安全や設備・技術レベル等を

中小零細企業に合わせて弛めてしまうのです。

結果、事故を誘発したり、業界のレベルの向上が図れなくしてしまったりするのです。

参入障壁を低くすることと諸基準のレベルを低くすることは別の筈です。

自動車整備業界にも多々有ります。

許認可権を持つ行政が、恣意的に基準を低くすることは、かえって業界の成長や発展を阻害しかねない。

今回の事故も、基準を深夜運行は2人乗務としさえすれば防げただけのことです。

乗務員1人増えただけなら、運賃はせいぜい1人当たり3~500円増える程度だったでしょうし、

旅行社も基準ですからバス会社に支払ったでしょう。

中小企業を育成することは、中小企業を甘やかすことではないと考えます。

 

 

 

2012年5月 2日

デフレ脱却

民主党の小沢さんが無罪で、これから増税はどうなるんだろうか。

「増税分は社会保障の充実に充てる」 「増税の前にやることが有るだろう」 「増税したら経済が悪化する」

消費増税論議を聞いていても良く解らない。

年金や医療費などの社会保障費が財政を圧迫しているのに、充実より見直しでしょ。

増税の前にやることって何だろう? 聞いたこと有りますか?

議員定数の削減ですか?議員歳費の削減ですか?議員宿舎の入居費値上げですか?

経済が良くなるの待ってたら、いつ財政再建するんですかね。

一体全体、この国はどうなってしまうんですかね。

この前、日銀が金融緩和に踏み込みましたが、デフレ脱却に効果があるのか疑問視されています。

一方で、日本のこの長い停滞は、需要不足だと云われています。

バブル崩壊による後遺症や少子高齢化、円高、安い中国製品等の氾濫など様々な理由が挙げられますが、

その原因の根本は、日本の貧乏政策に有ると思います。

低収入で不安定な非正規社員を減らして正社員を増やそうと、政府はどんどん規制を掛けてきます。

企業は不景気になっても解雇もできず、雇用コストがどんどん膨らむので、採用を減らし契約社員や派遣、

果ては海外に逃げて行きます。景気が良くなっても雇用は増えないでしょう。

北風と太陽の寓話そのものですね。

リーマンショックの後、失業者を出さないように、みんなで支え合いました。美談です。

政府も雇用調整助成金を出して雇用を維持しました。

その結果、社員全員の給料が下がったまま現在に至ってます。

政府も地方の役所も競争入札をします。その結果、伝統も中小企業も廃れ、後は大企業とシャッター通りと安かろうだけが残る。

安いことは良いことだ。

でも、ユニクロもしまむらもニトリも青山のスーツも眼鏡も安く手に入るけど、みんな中国やベトナムやミャンマーで作ります。

日本の雇用増には繋がりません。 家電製品も車も・・・  

合成の誤謬だね。 

政治家も役人も、税金を取る(採る?盗る?)と云います。税金は年貢なのか罰金やペナルティなのか。

金持ちや企業から税金を徴収して様々な政策に使う、所得の再分配に使うことは間違いではありません。

しかし、多くの産業の基は金がある企業や人から始まるのです。

先ずは金持ちが買い、次に中流の人が買う。量産化出来るようになると広く普及して、大きな産業になる。

テレビ然り、車然り、設備投資然りです。金の無い処からは、何も産まれません。

豊かな社会、豊かな生活があればこそ、日本の産業や伝統・文化を産み守り続けることが可能なのだと考えます。

この長期のデフレから脱却するには、思い切って・・・

金持ち優遇、企業優遇、規制緩和断行、既得権益打破、過保護から自立、大きな政府から小さな政府、

中央集権から地方分権、東京一極集中から地方分散、優しさから厳しさへ。

現在の政策、世間の常識の真反対で、デフレから脱出!

貧乏スパイラル、一億総貧乏政策から脱却だ~! ってね。

 

追伸:30分ほど前に事務所の近くで出会い頭の事故。怪我も無い様で良かった。やじ馬に行ってきました。

弊社のロードサービス部門の社員が、雨の中交通整理をしています。ご苦労様です。

 

 

2012年5月14日

ゴールデンウィーク

浜松祭も終わって静けさと共に現実がやって来ましたね。

GW中、私は祭りには関係なく、予定も無くのんびりして居ました。

4月から始めたロードサービス部門の社員が連休も無く働いてくれていたので、顔を出し、

事務所で本を読んでおりました。本当は、家に居るとあれこれ用事を言い付けられるので避難をしていたと云うべきかな。

その中の、Harvard Business Review誌の特集が、"幸福の戦略"と云うものでした。

その中の文を紹介します。

グッド・シンク創業者兼CEOのジョーン・エイカー氏は、

多くの人が信じている「成功すると幸福になれる」は誤解であり、「幸福を感じていると成功確率が高まる」のが

正解であるという。実際、従業員の幸福感と企業業績には正の相関性が確認されている。

では、幸福感を戦略的に向上させるにはどうすればよいか。研究によると、最も効果的なのは、

「ソーシャル・サポート」すなわち周囲の人たちを助けてやることだという。また、自己成長にはストレスが

不可欠であることを認識する必要があるとも指摘する。このように、幸福感を制御する能力「PQ](ポジティブ思考の知能指数)

を身につけることで、自他ともに幸せになれる。と書いている。

ミシガン大教授のグレッチェン・スプレイツァー氏とジョージタウン大准教授のクリスティーン・ポラス氏は、

幸福感を抱く社員は、そうでない人と比べて長期に亘って高いパフォーマンスを上げることが明らかになった。

この様な社員は「成功している」(thriving)働き手であり、成果を出して充実感を得るだけでなく、

会社と自身の将来を切り開こうと熱意をみなぎらせている。

また、たゆまぬ学習意欲が高く、新しい知識や技能を身に付け成長していく。

マネジャーが社員の仕事への熱意を引き出す方法はある。その様な組織環境づくりには、

①判断の裁量を与える②情報を共有する③ぞんざいな扱いを極力なくす④成果についてフィードバックを行うという

4つの方法が有効である。と云っている。

ハーバード大教授のダニエル・ギルバート氏は、

幸福になるためには小さな出来事の積み重ねが大切であり、インパクトの大きな出来事は長期的には

それほど影響を及ぼさないこと、社会性がカギとなることなどである。

職場でも、挑戦し甲斐のある目標を与えた方が幸福は最大化することが確認されている。

幸福感を高めるためにできる些細なこととは、利他主義を実践することであり、人脈を広げること。等と述べている。

 

昨年、弊社の経営理念を「社員と家族が日本一幸せになれる会社を造ります」とした私にとって

我が意を得たりの心境です。

洋の東西、今昔を問わず、「人はパンのみに生きるにあらず」です。

先日、若年者の自殺が増加しているとの報道がありました。

厳しい就活の荒波を乗り越えてやっと入った大企業・有名企業なのに、入社数ヶ月で自らの命を絶たなくてはならない企業とは。

グローバル競争の中、生産効率アップやコストダウンも必要です。

だからこそ、経営者もマネジャーも社員の幸福について考え配慮する必要があると思います。

是非、多くの経営者やマネジャーの人達に読んで頂きたいですね。定価2,000円です。

ダイヤモンド社の営業になり代わり、お願い致します。

弊社のマネジャーにはプリントして渡しましたが、読んだかなぁ?

 

弊社でも新卒の募集活動をしてますが、大企業や役所等を希望する学生が多いですねぇ。

安定ですかねぇ、それとも給与ですかねぇ。やりたいことが出来る? ???

大きなお世話ですが、選択基準を考え直した方が良いんじゃないかなぁ。

中小企業のおやじより