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車検のコバック・坂井モーター社長が日々のことを書き記します。

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2011年7月 アーカイブ

2011年7月11日

東北復興支援

先週の9日(土)・10日(日)の2日間、宮城県の石巻に行ってきました。

私が所属するパワー浜松ロータリークラブの奉仕委員会が、東日本大震災で被災された方に浜松餃子を食べて貰うと云う企画をしました。

土曜日に石巻・女川、日曜日には南三陸町に行きました。

TVの報道では何回となく見ていましたが、実際に見てみるとその凄さは言葉に出来ないほどでした。

RC震災支援(石巻)H23,7,9-10 051.jpgのサムネール画像

津波の直前まで生活をしていたであろう住居跡や無残に壊れた工場や店舗。

住人や従業員はどうなったんだろうか? 避難できたんだろうか?

無事であっても住宅ローンや多額の借り入れの返済を考えると、経営者の一人として

他人事と思えない憂鬱さに襲われました。何とか立ち直って貰いたいものです。

餃子の炊き出しは、石巻市内の湊小学校の体育館で行いました。

10時過ぎに地震があり、津波注意報が出ていたので準備が遅れましたが、1200個を

焼きました。湊小学校には今でも240人程の方々が避難生活をしています。周辺の方々も見えたので一人3個になってしまい申し訳な

かったのですが、喜んで頂けたようです。避難所には、おにぎりやパンなどの配給は有るようですが副菜は少ない様で、餃子を食べた

のは震災後初めてだって言ってました。避難所の生活は大変でしょうね。エアコンも無い教室に何家族かが同居し、蠅ももの凄く多く

劣悪な生活を強いられているのです。早く自宅に戻れるように祈るばかりです。

石巻のロータリークラブの方々とも話したのですが、やはり必要なのは仕事ですね。働けて収入があれば生活の再建も可能ですし

不安も和らぐでしょう。全員が被災した訳ではありませんし、全ての工場や商店が無くなった訳ではありませんから、何らかの応援も

可能かと思いました。東北、特に被災地域の仕事を増やしましょう。買いましょう。食べましょう。プレゼントに使いましょう。

と云うことで、帰りは東北のお土産とお酒を買って一日でも早い復興を願いつつ飲みながら帰ってきました。

静岡県のお酒も美味いが、東北の酒も美味い。東京駅に着く頃には正体不明でした。

 

 

2011年7月22日

東北復興支援Ⅱ

東北の復興が手間取っているようです。

仮設住宅の建設や瓦礫の撤去の遅れは菅政権のせいばかりとは言えないと思いますが、復興に当たっての図面は早く出すべきです

ね。

私は、石巻と女川、南三陸の3ヶ所しか見てないので絶対だとは言えませんが、被害の状況はそれぞれ異なるのです。

東北沿岸の多くの市町村は、リアス式海岸の最深部の狭い平野部に在ります。今回大きな津波に見舞われたのはこうした湾の奥の

狭い平野部に寄り添うように建てられた住宅や商店街なのです。一方、仙台市や石巻市の様に比較的平野部が広い地域では津波が

3~4m位だったにも拘らず大きな被害が出ました。住宅街が海岸近くまで及んでいたからです。

ですから、津波対策も復興対策も明らかに異なるのです。

今回、津波対策から高台移転の話が出ていますが、それが本当に可能なのか。

山を造成し移転費用の9割を国が持つと云うが、財源は?資金面だけではなく、どれ程の数の移転を考えているのか解りませんが、

造成や生活に適した土地はあるのだろうか?漁民は当然海の近くが良いと言い、日々の生活に必要な商業施設はどうするのか?

コミュニティを維持したまま移転は可能なのか?造成・建築が終わるまで避難生活をするのか?現在の土地はどうするのか?等々

こうした様々な問題を克服するには、国が一括して行うことは不可能だと思います。

県や市町村に権限を委譲して独自の復興計画を建てれるようにすることこそが重要だと思います。

政府の役目は大方針を速やかに出すことだと考えますし、地方も含めて政治(家)の質とレベルが問われますね。