浜松祭も終わって静けさと共に現実がやって来ましたね。
GW中、私は祭りには関係なく、予定も無くのんびりして居ました。
4月から始めたロードサービス部門の社員が連休も無く働いてくれていたので、顔を出し、
事務所で本を読んでおりました。本当は、家に居るとあれこれ用事を言い付けられるので避難をしていたと云うべきかな。
その中の、Harvard Business Review誌の特集が、"幸福の戦略"と云うものでした。
その中の文を紹介します。
グッド・シンク創業者兼CEOのジョーン・エイカー氏は、
多くの人が信じている「成功すると幸福になれる」は誤解であり、「幸福を感じていると成功確率が高まる」のが
正解であるという。実際、従業員の幸福感と企業業績には正の相関性が確認されている。
では、幸福感を戦略的に向上させるにはどうすればよいか。研究によると、最も効果的なのは、
「ソーシャル・サポート」すなわち周囲の人たちを助けてやることだという。また、自己成長にはストレスが
不可欠であることを認識する必要があるとも指摘する。このように、幸福感を制御する能力「PQ](ポジティブ思考の知能指数)
を身につけることで、自他ともに幸せになれる。と書いている。
ミシガン大教授のグレッチェン・スプレイツァー氏とジョージタウン大准教授のクリスティーン・ポラス氏は、
幸福感を抱く社員は、そうでない人と比べて長期に亘って高いパフォーマンスを上げることが明らかになった。
この様な社員は「成功している」(thriving)働き手であり、成果を出して充実感を得るだけでなく、
会社と自身の将来を切り開こうと熱意をみなぎらせている。
また、たゆまぬ学習意欲が高く、新しい知識や技能を身に付け成長していく。
マネジャーが社員の仕事への熱意を引き出す方法はある。その様な組織環境づくりには、
①判断の裁量を与える②情報を共有する③ぞんざいな扱いを極力なくす④成果についてフィードバックを行うという
4つの方法が有効である。と云っている。
ハーバード大教授のダニエル・ギルバート氏は、
幸福になるためには小さな出来事の積み重ねが大切であり、インパクトの大きな出来事は長期的には
それほど影響を及ぼさないこと、社会性がカギとなることなどである。
職場でも、挑戦し甲斐のある目標を与えた方が幸福は最大化することが確認されている。
幸福感を高めるためにできる些細なこととは、利他主義を実践することであり、人脈を広げること。等と述べている。
昨年、弊社の経営理念を「社員と家族が日本一幸せになれる会社を造ります」とした私にとって
我が意を得たりの心境です。
洋の東西、今昔を問わず、「人はパンのみに生きるにあらず」です。
先日、若年者の自殺が増加しているとの報道がありました。
厳しい就活の荒波を乗り越えてやっと入った大企業・有名企業なのに、入社数ヶ月で自らの命を絶たなくてはならない企業とは。
グローバル競争の中、生産効率アップやコストダウンも必要です。
だからこそ、経営者もマネジャーも社員の幸福について考え配慮する必要があると思います。
是非、多くの経営者やマネジャーの人達に読んで頂きたいですね。定価2,000円です。
ダイヤモンド社の営業になり代わり、お願い致します。
弊社のマネジャーにはプリントして渡しましたが、読んだかなぁ?
弊社でも新卒の募集活動をしてますが、大企業や役所等を希望する学生が多いですねぇ。
安定ですかねぇ、それとも給与ですかねぇ。やりたいことが出来る? ???
大きなお世話ですが、選択基準を考え直した方が良いんじゃないかなぁ。
中小企業のおやじより