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車検のコバック・坂井モーター社長が日々のことを書き記します。

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2012年6月 アーカイブ

2012年6月 1日

フィンランド・スウェーデンに行ってきました。

コバック北欧視察(H24.5.20~5.26) 008.jpg

先月、コバックの視察に参加して、ヘルシンキ(フィンランド)とストックホルム(スウェーデン)

に行ってきました。写真は、ヘルシンキ中央駅です。

決して観光に行ったのではありませんよ。

この写真は、到着した当日の夕食を食べに行った時に撮影したものです。

翌日からは、車検場やディーラー、モータース、ガソリンスタンド等々ハードな視察が

続いたのです。(疲れた)

 

コバック北欧視察(H24.5.20~5.26) 021.jpg左の写真は、車検場でアブソーバーの検査をしているところです。

ヨーロッパの殆どの国の車検場は、民営化されています。

日本の車検と同様ですが、大きく異なる処は日本は形式主義的であるのに対して

欧米は実用主義的ですね。

あと、環境問題に関してのチェックは、日本より厳しいですよ。

日本の車検制度は検査制度やシステム、監査にしても遅れてますね。

多くの日本人は、欧米には車検など無いだとか、日本の車検制度は厳しく、

車検期間ももっと延長した方が良いと思っているんじゃないですかね。

誤解ですよ。

車検期間は、今や日本が一番緩和されているんじゃないかな。

料金は、欧米は検査と点検を分けているのです。

日本は、点検と検査は一体ですし、重量税も自賠責保険も一緒なので高額のイメージが有るんですね。

次回は、スウェーデンの紹介です。

 

2012年6月 6日

フィンランド・スウェーデンに行ってきました。Ⅱ

コバック北欧視察(H24.5.20~5.26) 128.jpg

フィンランドのヘルシンキからスウェーデンのストックホルムまでは船旅でした。

写真は、我々が乗ったシルヤライン号です。

船内は、レストランやバー、土産物屋さんからゲームセンター、ショッピングセンター

まで揃ってるんですよ。

 

 

 

コバック北欧視察(H24.5.20~5.26) 144.jpg

奇麗な夕日でしょう。

日没は、午後10時過ぎじゃなかったかな。

こんな船上からの夕日は、おっさん達とじゃなく妙齢な女性と眺めたいですよね。

 

 

 

 

コバック北欧視察(H24.5.20~5.26) 158.jpg

ストックホルムへの航路は、島と島の間の狭い水道を縫って行くんです。

島々には、別荘なのか住宅なのか解らないけど、海岸沿いに家々が建って

いました。

北欧は氷河に削られて出来たので、島や湖沼が多いとのことでした。

左側の黄色の船は、島と島を結ぶフェリーです。

2012年6月 9日

フィンランド・スウェーデンに行ってきました。Ⅲ

コバック北欧視察(H24.5.20~5.26) 202.jpg

左の写真は、ストックホルム市内への入り口に取り付けられたカメラです。

ストックホルムでは、市内の渋滞緩和の為、午前6:30~午後6:29の間の

市内への乗り入れ車両に渋滞税が掛けられます。

これは、ラッシュ時の車両減、公共交通機関の利用促進、CO2削減、より良い

環境に住むことを目標に2007年から導入されました。

時間帯別に税額が異なり、1回に付き10~20クローナ(約13円/クローネ)が課税され、

1日最高60クローナまで課税されます。因みに、延滞は督促状が出され、その度に

約5,000円程の督促料が加算され、徴収庁が徹底して徴収するそうです。逃げ得を許さない、日本と違いますなあ。

もう少し詳しく知りたい方は、日経出版「自動車新世紀勝者の条件」を参照

コバック北欧視察(H24.5.20~5.26) 232.jpg

この写真は、車検場の検査風景です。

前輪のタイヤを回してハブベアリング等の異音を確認しているところです。

日本では手で2~3周回して確認しますが、その程度では解らないでしょうと

云ってました。

 

 

 

コバック北欧視察(H24.5.20~5.26) 243.jpg

この写真は、排気ガスのテスターですが、CO・HC・CO2・O2の4種類のガスを

検査します。日本では、CO・HCの2種類です。

その他、車に付いているOBD(オンボードダイアグノーシス)と呼ばれる

自己診断機能から診断器を使って環境に関する項目の検査をしています。

残念ながら日本より進んでいますね。

 

 

コバック北欧視察(H24.5.20~5.26) 348.jpg

この写真は、ストックホルム市庁舎内のホールです。

ノーベル賞授賞式もここで行われます。

我々一行を迎えるためなのか(?)日章旗が掲げられていました。

誰が伝えたのかなぁ?

 

スウェーデンをはじめとする北欧の国は、福祉国家としてよくマスコミなどに

取り上げられますが、つまみ食い的な報道だけでなく、実態を伝えて頂きたいですね。

確かに医療費や学費は無料ですが、誰もが税金を払うし高い。誰もが好きな時に勝手に病院に掛れる訳ではありませんし、

勉強をしない者でも大学に入れる訳でもありません。失業手当や再教育制度が充実しているのは、一方で企業に解雇を

認めているからなのですね。理に適っていますよね。

現実を無視して、良いとこ取りの奇麗ごとのばら撒きじゃぁ、どんな組織だって立ち行かなくなりますよ。そう思いませんか?

税と社会保障の一体改革

今朝、支度をしながらTBS系列のみのもんたのサタズバを視ていたら、生活保護費の問題を扱っていました。

不正受給もさることながら、働けないから貰える、働かなくても貰える、年金が少ないから貰える、年金を掛けなくても貰える。

年金を掛ける人が少なくなるのも判る気がする。

弱者を助け合うと云うことに異論はないが、では弱者とは何か?弱者の定義は何だろう?

 

生活保護費の支給に当たって親族の支援を強く求める様になったようですが、どうなることやら。

かつては、長男が家督(家業や財産)を継ぐ代わりに地元に残り親の面倒を看た。一方、舎弟者には親か長男から

幾許かの支援を貰って家を出る代わりに自由と親の面倒から解放されたのが一般的ではなかったか。

しかし、戦後の民法は財産は均等に分けるとは記されているが、親の面倒をみる義務には言及していない。

爪の先に火を灯す様な生活をしながら貯めたお金で子供を都会の大学に送る。

やがて、子供は都会で就職をし家庭を持つ。住宅ローンに教育費が嵩み、親に送る余裕はないという。

個人主義のアメリカなら、大学進学費用は子供自身で奨学金を借りるだろうし、親はその費用を老後の資金にしただろう。

年老いた親はだれが面倒をみるのだろう。

本人の責任か?子供の義務か?税金か?