本日も、工場内で土間工事があったので出社しました。
ところで、8月のこの頃になると、原爆の慰霊祭や終戦記念日の特集が様々なマスコミで取り上げられますが、その殆んどは悲惨さを前面に出すことで、反戦を訴えようとしています。結果として戦争は悪だ、戦争は嫌だという戦争嫌悪と忌避の感情は生まれますが、その先に進んでいかないような気がしてならないのです。憲法9条があったから、軍隊がなかったから戦争が無く平和だったんだという声。一方では、日米安保条約を結びいわゆる核の傘の中に居ながら、米軍を助けることも禁じている現実。ならば、自衛隊を解体して非武装中立策を取るかといえばそうでもない。まさにご都合主義であり、一国平和主義・鎖国平和主義としか思えない思考停止状態に陥ってるのではないでしょうか。
これは、我々が太平洋戦争の総括をしてこなかったからではないだろうか。
昨夜、NHKスペシャル(海軍400時間の証言)を視ました。海軍の上級将校達による反省会の録音を基にした番組でしたが、海軍の中枢である軍令部とエリート軍務官僚達の言動が赤裸々に語られていました。一部のエリート軍務官僚達に与えられた権力と組織の持つ無言の圧力と無責任さ。一人一人は良くないと分かっているのに口に出せない様子を、番組では「やましき沈黙」と言っていました。この「やましき沈黙」が多くの人の命を奪うことになったのだと感じました。
現代の陸軍参謀本部と海軍軍令部は、何を企んでいるのでしょうか?
現代のエリート将校達は何をしているのでしょうか?
社保庁の問題、天下りの問題、国交省地方局の問題、やみ専従の問題等々。
太平洋戦争の総括とは、組織の役割と統括の在り方だと思うのです。
物事を考えるとき、表面だけではなく出来る限り本質に迫ることが重要だと考えます。
8月30日は衆院選の投票日ですが、自民党は自己と官僚統制の変革ができるのでしょうか? 一方、民主党はどうでしょう。大丈夫でしょうか?
ばらまきのポピュリズムに惑わされないで、本質を観て投票しましょう。
ハムレットの心境ですね。悩むなぁ。