我が家には、アメリカンコッカスパニエールとトイプードルの2匹の犬がいます。14~5年になるコッカスパ二エールは、眼が見えないし耳も遠く、病気で体のあちこちに出来物ができているし、歳のせいかお漏らしはするし、そのくせ食欲だけはあります。眼が見えないからそこら中にぶつかりながら歩いていますが、文句一つ言わないんですね。愚痴も言わなければ八つ当たりすることも無いです。(当たり前ですね)そこへ行くと人間は落ち込んだり悩んだり、そうかと思えば愚痴と文句と要求ばかりですね。他者や願望、良かった時と比較してしまって、現実を受け入れることができないのですかね。犬は、現実を受け入れているのかなぁ・・・・。あの「五体不満足」の著者乙武洋匡さんやバン・クライン国際ピアノコンクールで優勝した盲目のピアニスト辻井信行さんのお母さんやお父さんは立派ですね。生まれてきた子供に障碍があると知った時のショックは言葉に表せない程のもではなかったかと思うのですが、その障碍という現実を受け入れたからこそ立派に子育てができたんじゃないかと思います。
翻って、自民党と民主党などのマニフェスト(まだ読んではいませんが)はどうでしょう。ばらまきのオンパレード。マスコミで取り上げられる有権者の声も、社会保障を何とかしてくれ、景気を良くしてくれ、雇用を何とかしてくれ、子育て支援をしてくれ、格差を無くしてくれ等要求のオンパレード。そのくせ増税は嫌だ。そんな都合のいい社会があるとは思えない。後で大きなつけを払わされるのは国民ですよ。税収は45兆円に満たないのに、1000兆円にも上る借金があるという現実を国民も受け入れる必要があると思います。
もう直ぐ衆院選の投票日ですが、よくよく考えて投票しましょう。
日本の現状の問題は、戦後民主主義の未成熟と歪みが原因ではないかと思うのですが、その話はまた後日。