久しぶりのブログです。
先週、ある地銀の企画で京都視察に行ってきました。
初日の第1軒目は、一澤信三郎帆布店
信三郎社長と奥様から色々な話をお聞きしました。先代から受け継いだ帆布を使った鞄作りという伝統と新たな製品への挑戦。そして社員への気遣いを感じました。
次に、御用蕎麦司 本家尾張屋
ここでは昼食を頂いたのですが、何と応仁の乱の前年の1465年(室町時代)にopenしたという老舗でした。
食事の後は、大徳寺三玄院での座禅
このお寺は、石田三成、浅野幸長、森忠政(蘭丸の弟)の3人が創建したそうで、茶室も古田織部好みだったというから凄いですね。歴史上の人物がポンポン出てくるのでタイムスリップしたようでした。
今日の最後は、上賀茂神社の近くの漬物屋さんの御すぐき處なり田さんでした。この店も創業は1804年の「すぐき漬」の老舗です。「すぐき漬」は、千枚漬、しば漬と並ぶ京都の三大漬物と言われるもので、塩だけを使った発酵食品です。この会社は、漬物だけではなくすぐきを活かしたレストランや和食にも挑戦しているんですよ。
夕食は、島原の輪違屋さんというお茶屋さんでした。
このお店は、創業1688年(元禄元年)ですから時代を感じますね。
ここでは、太夫(如月太夫)さんを始めて観ましたが、驚いたのはこれだけではありません。近藤勇(新選組局長)の書いた衝立がありました。
また芹沢鴨がこの店で暗殺されたそうですが、ろうそくの灯りの中で太夫の踊りを見ていると何だか当時の侍の一人になったような気がしてきました。
この店は、一見さんお断りだそうです。
翌日は、細見美術館にお邪魔して、細見館長さんの説明を聞いたあと3階にあります茶室でお茶と食事のおもてなしを受けました。
今回の視察で改めて京都(人)の凄さを感じました。
伝統と優雅さ、それを守るために日々革新をしている、そしてその大変な努力を表に出さない。それが「粋」かな。
だからこそ多くのブランドや優良企業を輩出しているんでしょうね。
京都がますます好きになりました。