消えた厚生年金基金委託金問題では、AIJ投資顧問会社と共に社保庁OBの天下りが問題視されています。
確かに社保庁OBの関与等があったかもしれないが、本質を見誤ってはならないと考えます。
最も問題にしなくてはならないことは、金融庁の認可と監査が十分に行われていなかったことなのです。
社保庁の天下りにしても、肩を持つ訳ではないが厚労省に提出する書類作成だけでも専門的知識が必要で、
誰でもできる訳ではないと思います。基金にとっては、投資のプロではなくて事務・運営者が必要なのです。
また、投資経験者が居ないなどとも言われていますが、資産総額が数10億や2~300億円程度で
どんな経験者が雇えると云うんですかね。事務員はまた別に雇用しなくてはなりませんよ。
更に、運用状況を確認していなかった等と批判されていますが、我々の時もM信託銀行に高い委託料を支払って
お願いしていましたが、報告だけでした。
複数の信託銀行や生保に預けていて資産状況をどうやって確認するんでしょうか。
全国の中小企業の集まりである総合型厚生年金基金には無理だと思います。荷が重すぎるんじゃないですかね。
そんなことは、厚労省でも金融庁でも承知して居る筈です。
問題のすり替え、責任転嫁でしょう。
マスコミももう少し実態を把握して報道して貰いたいですね。
金融庁の責任をウヤムヤにしない様に気をつけましょう。