日経新聞に「働けない若者の危機」と云う特集が組まれていました。
2011年の15~24歳の完全失業率は8.2%で全世帯の4.5%を上回る。
就職を希望しながら卒業時に就職が決まっていない人は2011年春に7万5千人に上り、
15~34歳の約170万人は正社員を希望しているのに非正規労働を余儀なくされているとのことである。
将来の社会保障の担い手が減ると云うばかりでなく、格差問題や生活保護受給者の予備軍になりかねない。
国家にとっても重要な問題である。
他方、就職率ほぼ100%の自動車整備の短大や専門学校への入学者数は激減しているのです。
整備業界に魅力が無いからですかね。
でも、失業したり非正規で働くよりはましなんじゃないかと思うんだけどなぁ。
弊社でも10数年前から新卒採用をしていますが、毎年採用には苦労をしています。
やはり、我々の様な無名の中小零細企業よりも、大企業、安定企業、有名企業への希望は強いですね。
当然と云えば当然な話なんですけども、一寸納得できないですね。
政府や学校、企業もそうだけど、働く人も意識を変えて行かないとね。
グローバル化した社会では、代替できる仕事の賃金は安い国に近づいて行く訳ですし、
同一労働同一賃金の考えからすると、只日本人と云う理由だけで高級が保証される訳でもないのですから。
国内の企業事情や仕事の中身は、明らかに変わってきてますよね。
だから従来型の考え方や教育、行政の政策そのものがミスマッチを起こしているんだと思うのです。
PCが普及し、仕事のマニュアル化が進み、海外に移転したり委託する、工場労働や事務の業務は減りこそすれ、
増えることは無いでしょう。
否応なく企業が求める能力やスキルを持つ者と持たざる者との格差は益々広がって行くでしょう。
このことは、若者や労働者だけのことではないのです。
我々経営者にも企業にも云えることなのですね。
常に努力して、変化・成長し続けて行かないと知らず知らず衰退して行ってしまうことになりかねないです。