昨日、雑誌を買いに書店に行ったついでに、ふと目にとまった本を買ってきました。
「10年後に食える仕事 食えない仕事」 渡邉正裕著 東洋経済発行と云う本です。
自動車修理業は、どうだろうかなぁ?不安は的中でした。
中身を少し。
グローバル時代の職業マップ
縦軸にスキルタイプとして、技能集約的から知識集約的に。
横軸に日本人メリット(日本で生まれ育ってないと身につけづらい特殊性)が、小から大にとると、
左下の技能集約的で日本人メリットが小の ①重力の世界
次に、左上の知識集約的で日本人メリットが小の ②無国籍ジャングル
3番目として、右下の技能集約的で日本人メリットが大の ③ジャパンプレミアム
4つ目として、右上の知識集約的で日本人メリットが大の ④グローカル
の4つのエリアに分けられると云う。
①重力の世界のエリアは、日本人メリットが少なく、特段の付加価値の高いスキルも必要とされない職業群です。
ブルーカラー的で労働単価も安く、人種も関係なく、商品は汎用的で提供するサービスの単価は安い。
グローバル化とIT化の影響をモロに受け、重力の法則に従うかのようにグローバル化の最低水準価格まで下がっていく。
このエリアは、価格が下がるスピード(=置き換わりやすい度合い)によって、さらに3種類に分けられる。
Ⅰ IT化で瞬時に海外移転する職業
Ⅱ 徐々に海外移転していく職業
Ⅲ 海外移転はしないが、国内で徐々に外国人に置き換わっていく職業
自動車整備業は、この①重力の世界のⅢだって云うんです。トホホです。
②無国籍ジャングルのエリアは、知識集約的で日本人メリットが無いエリア。
国籍だけでなく、会社名も役に立たない、個人の腕一つで世界を相手に勝負するような職業です。
③ジャパンプレミアムのエリアは、日本人メリットを活かせる技能集約的な職業です。
中心となるのは、日本人の高いサービス精神やチームワーク力、日本人同士の信用や
コミュニケーションのしやすさを活かしての単価の高い商品営業や管理業、日本の独自カルチャーに関連した職業。
④グローカルのエリアは、日本人メリットを活かしつつ、ホワイトカラーとして高付加価値なスキルを身につけて
外国人労働者からの高い参入障壁を築く職業。
①重力の世界のエリアは、販売店員や事務員、製造業の従事者などで、IT化や製品のコモディティ化(汎用品化)
によって増える可能性が高く、72.5%と圧倒的多数を占める。
こんなに沢山の人達が生活保護を受けるようになったら、日本の財政は間違いなくパンクですね。既に寸前ですが。
ところで、①重力の世界に分類された自動車整備業ですが、弊社の社員は大丈夫ですよ。
弊社では、10年以上前から人財育成を心掛けてきました。
単なる工場労働者としての整備士にしてはならないと云う思いからです。
整備技術は勿論、質の高い接客から信頼を得、自動車だけでなく保険やその他の商品の提案が出来る社員。
「マルチタレント化」、いわゆる「多能工化」を目指して来ました。
①重力の世界の整備士から③ジャパンプレミアムの整備士へ!
この本を読んで、これからの日本はどうなるんだろうかと云う不安と同時に、
私がやってきた人財育成が間違ってなかったんだと云う思いにさせられました。
1,500円+消費税です。是非読んで下さいね。