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車検のコバック・坂井モーター社長が日々のことを書き記します。

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社長の想い アーカイブ

2007年1月 6日

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

いざなぎ景気を超えると言われている現在の経済情勢ですが、ピンと来ませんよね。確かに。

大手企業は絶好調のようですが我々中小企業は未だ実感はありませんね。

でもそんなことばっかり言ってられませんから、今年も頑張っていかなくてはいけません。

今年は車検は勿論ですが、車販や鈑金・保険の販売にも力を入れていくつもりです。

結構無駄な買い方や損な買い方をされてるお客様が多いのにはびっくりしますよ。

こう言ったことをどうしたらお客様に理解していただけるかが課題なんです。

まあ、こつこつと信用を重ねるしか方法はないのかもしれません。

今年は、そのこつこつを社員と一緒にやるつもりです。

 

2007年1月24日

講演しました

先週の18日(木)に静岡新聞主催のビジネス塾において講演をする機会がありました。
講演の内容は、26日(金)の朝刊に掲載されますのでご覧になってみて下さい。
普段の話やスピーチと違って講演となると結構難しいですね。
パワーポイントを使ったら返って上手く話せませんでした。
今回は、我社の人材育成について話したのですが、『キャリア・パス・プラン』だとか普段使わない言葉が出たので伝わったのかどうか心配です。多くの企業で人材育成は重要だと言われていますが、実態は育成されてるとは言えないんじゃないですかね。制度だけでも給与だけでも育成することは出来ません。
まして、命令でもノルマでも甘やかしでも育ちません。
基本的には、本人の自覚と意志が持続的な成長を促すのだと思うのです。それをモティベーションと言うのですが、それには明確な目標とその目標への道筋が判ることが重要です。そんなことを話したつもりですけど、是非ご覧になって下さい。

2007年3月 9日

お客様の心

先日お客様からのアンケートの中に、社長宛のものがありました。車検をしていただいたお客様が、ついでに有料洗車もして頂きましたが、フロントガラスに水滴シミがあることを社員に言うと、スミマセンって笑って言っただけだったとの事でした。お客様は、スミマセンって言ったら拭くのが当然だろうって指摘されました。
至極当然のことです。人材育成って一言で言うけど、マニュアル通りさせたり基準通りさせることはできても、マニュアルに無いことや規定にないことをさせるのは難しい。生まれも育ちも躾も教育も経験も異なる社員を教育するのは社長の仕事とはいえ大変ですね。只、お客様の気持ちになって考えなさい。お客様の立場に立って考えなさいとは言いますが、とても充分とは言えません。多くのお客様に喜んで頂けるようにお客様の心が理解できる社員を育てて行きたいと考えます。

2007年3月27日

ジョギング

今朝、昨日に続きジョギングをしてきました。今年になってからは体調不良や早朝会議やらで中々走る機会が無かったので連荘は久しぶりです。たまに走るとしんどいんですよね。ジョギングを始めて今月の初めで3年目に入りました。友達からはホノルルマラソンに出ようとか、○○マラソンに出ようとか誘われて少しその気になっています。いつもは5km位を走るのですが、たまに10km走ります。と言っても今年はまだ1回しか走っていませんけどね。今年の目標は20km走ることと体重65kg。走り始めて半年位で体重が7kg位は減りましたが、その後は一進一退の状態で中々70kgを切れない。ん~、先は長い。おまけに腰は痛いし、何だか健康的じゃない気がしますよ。その辺で行き倒れになっていたら助けて下さい。

2007年4月 2日

入社式

今日、我社でも入社式を行いました。今年は、3人が新たに入社しました。不安と希望を胸に入社式に臨んだのが、緊張した顔からよく解ります。格差社会とよく聞きますが、格差社会を生き抜くには、望まれる必要とされるスキルや人格を身につけたビジネスマンになることが大切だと思います。その為には、先ず想像力を働かせること、深く考えることが大切だと思います。自分の脚で立ち、自分の頭で考え、自分で決断し、自分で実行できるようになることが求められています。という様なことを挨拶で言いました。3人の人生が幸多きことを願うと同時に社長として人材育成の責任を痛感しております。

2008年3月30日

景表法違反のお詫び

又しても、久しぶりのブログ投稿です。
先日のTV、新聞にコバック本部が景表法違反で静岡県を含む6都県で改善指示を受けました。
誠に申し訳ありませんでした。本部共々、心よりお詫び申し上げます。
「○○一安い車検!」とか「地域No1!」「地域最安値!」等の根拠の不確かな表現や「9,500円これ以外かかりません」と言った誤解を生む表現が問題だという指摘でした。尤もな事だと思います。
弊社では、当初よりこれらの表現には問題があると考え、チラシや垂れ幕等には必ず「挑戦」という言葉を
付けスローガンとして掲げてきましたが、HPやのぼり旗には一部誤解を招く表現がありました。
今後は、充分に注意しながら営業活動をしてまいりますので、宜しくお願い致します。

サービス業はどこも同じかもしれないけど、わたし達の様な整備業は直って当たり前、車検も法律で決まっているから仕方ないが、安い方がいい。そんな中で違いを出していく、特徴を出していくってことは難しいですね。安さだけではないことは重々承知しております。
誤解を与えないように理解して頂かなくてはならない。納得して頂かなくてはならない。
でも私達はこれからも頑張ってまいります。
サービスの質を求めて。
お客様の『声』を頼りに。
お客様の『声』を励みに。
お客様の『声』に応える為に。
これからも。

2008年4月 1日

入社式

本日午前中に、ささやかですが入社式を行いました。
今年の新卒は、1名でした。中途入社の方が3名で合計4人の入社式でした。
私は入社式でいつも、定年まで居ようなんて考えてはいけない。自分の能力を高め、独立するもよし、ヘッドハンティングされるもよし、異業種で頑張るもよし、そして我社に残って能力を発揮したければ残るもよし。って言うんです。目標を持って働くことが大切です。
また、学校を出てから定年まで約40年。今後は更に10年は長く働かなくてはなりません。
もしかしたら人生の中で働く時間が最も長いのかもしれません。その長い時間を、単にお金を稼ぐ為だけと考えたら余りにも寂しいじゃないですか。その時間を自己の成長の為に使い、生き甲斐や働き甲斐に繋げることが出来たなら素晴らしいことだと考えます。

2008年4月 8日

SBS合同企業ガイダンス

今日の午後、浜松のアクトシティでSBS合同企業ガイダンスが開催され、弊社も参加します。
我社のような中小企業では中々採用が厳しいですね。金融機関や大手企業に集中しているようで羨ましい限りです。多くの学生さんにブースに来て頂きたいですね。
私は、よく「私達は、何をしに生まれてきたんだろうか?」「歴史に名を残すような大事業をするため?」「子孫繁栄?」、「何れにしても、縁あってこの世に生を受けたんだし、自分自身が満足できるような人生を送りたいよね」等と社員に言います。
大それたことは出来なくても、家族に胸を張って語れる人生、死ぬ時も「ああすれば良かった」「あんなことしなければよかった」等と後悔しない人生を送りたいと考えています。
わたし達の多くは、学校を卒業してから引退するまでの40~50年間という長い期間働くのですから、只単に有名企業だからとか給料が良いからとかといった受身の理由じゃなくて、遣り甲斐のある、働き甲斐のある仕事を選びたいものですよね。
その秘訣。他者からの指示を受けて働くんじゃなくて、自分が主体となって仕事が出来るか?そんなステージが用意されているか?じゃないかな。
大切な人生の第一歩です。自分が納得できるまで良く考えて決めることが重要だと思います。

2008年4月11日

レクサス

昨日と今日、会議の為に沼津に行きました。
そこで、レクサス店を見学させていただきました。以前アメリカのレクサス店も見学させていただいたことがありますが、日本の店舗はそれ以上に奇麗だし調度品も高級で素晴らしいですね。
工場の床はタイル張りだし、全てにおいて見られる事を意識して造られていますね。
あんな工場で働けたら、社員は気持ち良いでしょうね。
我社ではとても無理だけど、少しでも近付いていければと密かに思いました。
次に工場を造る時には、是非参考にさせてもらいます。
その後で見学させていただいたNet'sのお店は比べ物にならないほど庶民的でしたね。ホットしました。

2008年4月22日

人財育成

先日、ある社員と話していたら、その社員が「社長は僕に何を期待しているんですか?」と聞いてきました。
私は2つあると答えました。
1つは、自分自身を成長させること。将来、MGRになり、経営幹部になれるようになること。
2つ目は、部下や後輩の成長を促し、手助けできるようになること。
成長とは、整備が出来るようになることでも整備士の資格を取ることでもないし、車を沢山売れるようになることでもない。人間としてビジネスパーソンとして成長することだ。自分自身で目標を設定し、課題を見つけ、アクションプランを考えそれを実行できるようになること。そしてその仕事を通じて、達成感だとか遣り甲斐だとか悦びを掴んでもらいたいし、部下や後輩にも伝えていってもらいたい。
最初に数字ありきでは、長続きもしないし、真の悦びや達成感は感じることは出来ないと思うよ。
その為に、親が子供の成長を思いやるような深い愛情を持って部下に接してもらいたい。
社員一人一人が成長していけば、売上も利益も後から付いてくるものだ。給料も同じだよ。

2008年6月25日

秋葉原殺傷事件に思う

今月の8日、仕事で上野に行きました。
午後2時過ぎに上の駅を出ると、上空を複数のヘリコプターが飛んでいました。「何かなぁ?」
翌日のニュースであの凄惨な事件を知りました。酷い事件でした。
被害にあわれた方々には、心よりお見舞いと悔やみを申し上げます。
あの事件に関しては、識者やコメンテーターの方々が、派遣や格差に絡めて様々な事を言っておりますが、私なりに思ったことを言います。
確かに、派遣社員としての閉塞感等があったと思いますが、根はもっと他にあったように思います。
事件の1~2日後くらいに父親のインタビューが放送されましたが、私はその話を聞きながら何かおかしい様な気がしたのです。他人事のような評論家のように聞こえたのは私だけでしょうか?
その後、家族のことに関して不仲が報道され始めました。
あるところから聞きますと、彼は岐阜県の自動車整備の学校に行っていたとのことで、欠席も多く整備士の資格も取れなかったのか就職もしなかったようです。そして派遣社員の道に入ったようです。
青森の進学校から岐阜県の自動車整備の短大へ。
親元を離れたかったのか・・・・
そして、不登校?無気力?・・・・
高校時代に何かあったことは容易に想像がつきます。
その時、家族はどう接したのか?どう対応したのか?どう支えたのか?
そこに今回の事件を解く鍵や再発を防止するヒントがある様な気がします。
給食費の未納、モンスターペアレント、DV、子供への無関心、放置、一歩では過保護、過干渉・・・・
多発する少年犯罪や日本の現状を見ると、家庭や子育てがずれて来ているんじゃないかと思います。
それもここ5年や10年の話しではなく、今の親を育てた親の世代からの問題ではないでしょうか。
つまり、30~40年も前からの歪みが積み重なり、今重症になって発症している。
そんな気がします。
社会のあり方や生き方、子育ての規範や座標軸みたいなものを再構築しないといけないのではないでしょうか。


2009年6月19日

京都視察

久しぶりのブログです。 先週、ある地銀の企画で京都視察に行ってきました。 初日の第1軒目は、一澤信三郎帆布店 信三郎社長と奥様から色々な話をお聞きしました。先代から受け継いだ帆布を使った鞄作りという伝統と新たな製品への挑戦。そして社員への気遣いを感じました。 次に、御用蕎麦司 本家尾張屋 ここでは昼食を頂いたのですが、何と応仁の乱の前年の1465年(室町時代)にopenしたという老舗でした。 食事の後は、大徳寺三玄院での座禅 このお寺は、石田三成、浅野幸長、森忠政(蘭丸の弟)の3人が創建したそうで、茶室も古田織部好みだったというから凄いですね。歴史上の人物がポンポン出てくるのでタイムスリップしたようでした。 今日の最後は、上賀茂神社の近くの漬物屋さんの御すぐき處なり田さんでした。この店も創業は1804年の「すぐき漬」の老舗です。「すぐき漬」は、千枚漬、しば漬と並ぶ京都の三大漬物と言われるもので、塩だけを使った発酵食品です。この会社は、漬物だけではなくすぐきを活かしたレストランや和食にも挑戦しているんですよ。 夕食は、島原の輪違屋さんというお茶屋さんでした。 このお店は、創業1688年(元禄元年)ですから時代を感じますね。 ここでは、太夫(如月太夫)さんを始めて観ましたが、驚いたのはこれだけではありません。近藤勇(新選組局長)の書いた衝立がありました。 また芹沢鴨がこの店で暗殺されたそうですが、ろうそくの灯りの中で太夫の踊りを見ていると何だか当時の侍の一人になったような気がしてきました。 この店は、一見さんお断りだそうです。 翌日は、細見美術館にお邪魔して、細見館長さんの説明を聞いたあと3階にあります茶室でお茶と食事のおもてなしを受けました。 今回の視察で改めて京都(人)の凄さを感じました。 伝統と優雅さ、それを守るために日々革新をしている、そしてその大変な努力を表に出さない。それが「粋」かな。 だからこそ多くのブランドや優良企業を輩出しているんでしょうね。 京都がますます好きになりました。

2009年8月21日

責任力

連日連夜、衆院選の報道が無い日はない状態ですね。 候補者の政策を新聞で見ても、代わり映えしない内容とどうとでも取れる表現ばかりですね。党のマニフェストはともかく、もっと候補者自身の考えを聞きたいですね。あまり深くは考えていないのかな? 今朝、店舗で代車の貸し出し表に目をやると、代車のナンバーの記入漏れがありました。担当者を聞き出し問い詰めると、「急いでいたものですから・・・」という返事が返ってきました。それを聞いて私は、「お前は、急いでいたら仕事の手を抜くのか?」「急いでいたら、車検の記録簿に記入しないのか?」と強く叱りました。「我々は、お客様の大事な車を整備しているんだ、ミスがあったらお客様は事故で死んでしまうかもしれないんだ。整備や検査にミスがあったら、会社が潰れてしまうかもしれないんだ。そうすれば仲間の社員も路頭に迷うことになってしまうんだ。」「そういう大事な仕事をしているという、責任と自覚を持たなきゃだめだ。」と話しました。私は、仕事への誇りは、只単に収入の多寡ではなく、自分が関わっている仕事への責任と自信、お客様からの支持の度合いではないかと思うのです。若い社員には、大きく成長してもらいたいと心から思っています。解ってくれたかなぁ!

2009年9月 2日

四国の旅

衆院選も終わって、宣伝カーからは連呼の声も聞こえなくなり静かになりましたが、マスコミでは、連日民主党新政権をめぐる人事と官僚達の動き、また自民党の敗北の理由と総裁選の話題が賑やかに報じられています。麻生総理の責任論が取りざたされていますが、敗北の理由は一言で言うと「不満」だと思うのですが、議員の皆さん、この意味が分からなきゃ自民党も解体だな。 ところで私は、期日前投票をして30日・31日と四国に行ってきました。生まれて初めて四国の地を踏みました。法政大学大学院の坂本ゼミの優良企業視察で、高知のネッツトヨタ南国、香川県は高松市丸亀町商店街、徳島県上勝町のいろどりを視察して参りました。ネッツトヨタ南国では、横田会長の話を聞き、我社でも本当の意味での人財育成に力を入れているつもりでしたが、同じような理念で取り組んでいる会社があるとは、それも我社よりも十数年も前から。本当に感心しました。我社よりも遥かに優れていました。私も何度か心が折れそうになりましたが、横田会長を見習って頑張っていきます。



高松市の丸亀町商店街は、目から鱗でしたね。定期借地権を活用した再開発、ここまで来るには大変な苦労をされたようですが、地権者もテナントもお客様も大喜び。尤も、苦労の種の大半は、行政と法律、それと依存心だったようです。講演してくれた商店街振興組合の古川理事長さんが言ってましたが、どこの町の再開発も行政が主体で行われ、デベロッパーに丸投げされるから、キーテナントの誘致のみに走る。地域の活性化がなされないからやがてキーテナントも撤退となり失敗に終わった再開発が殆んどです。まるで浜松の松菱跡地のことかと思いましたよ。

パソコンを操作している写真のおばあちゃんは、87歳とのことでした。凄いですね。31日は、徳島県上勝町の葉っぱビジネスで有名になった㈱いろどりを視察しました。葉っぱビジネスを立ち上げた横石社長の話を聞き、その壮絶な苦労に驚嘆しました。徳島市内から1時間ほど山奥にある過疎の村の再生とお年寄りの生きがい創造のあるべき姿を見たような気がしました。横石社長は、今の行政のように只与えるだけでは、地方も高齢者も駄目になってしまうと大変心配していました。坂本光司著「日本で一番大切にしたい会社」に、幸福とは、①人に愛されること ②人に褒められること ③人の役に立つこと ④人に必要とされること ②③④は働くことを通じて実現できる幸せであると書かれていますが、年齢に関係なく人はみな同じなんですね。それと、活き活きとした上勝町のお年寄りに接したとき、福祉の本当の有様を見たように感じました。因みに、高知に行ったのに、はりまや橋も桂浜の坂本竜馬の銅像も見れませんでした。讃岐うどんはちょっぴり食べましたが、鳴門の渦も見れなかった、一泊二日の強硬視察でしたが、とっても為になった研修旅行でした。 今度は、讃岐うどんを食べるぞ~!

2011年1月 8日

謹賀新年

新年 明けまして おめでとうございます

本年も 宜しくお願い致します

弊社は、6日から営業をしておりますので、少々遅い御挨拶ですね。

今年こそ、ブログの更新頻度をもう少し上げたいと思いますが、どうなりますか?

さて、5日の日に2012年度の新卒の為の就職ガイダンスに若手の社員と共に参加しました。

皆さん真剣に採用担当者の話を聞いていましたよ。

我社にも沢山の学生さんが来てくれましたが、やっぱり金融機関や有名な企業の人気は凄いですね。

4年生の内定率が60%に満たない状態は大変を通り越して異常と言えるかも知れません。

只、これは景気が悪く採用人数が少ないこともあるんでしょうが、大学等への進学率が50%を超えて

学生数が増えたことにも一因が有るんじゃないでしょうか。

かつてなら、高校を卒業して就職し手に職を付けてた人達が大学に進学する。

大卒ならば親も本人もホワイトカラーを目指し有名企業を希望するようになります。  本人の力量とは別にね。

インターネットで検索しても出てくるのは有名企業や大企業ばかりです。

その数少ない企業に群がり、就職できないと嘆く。挙句の果ては就職留年や就職塾まで登場です。

働いたことの無い学生が描く企業像や仕事のイメージと現実は大きく異なるように思います。

そんな頭でっかちや希望でっかち、寄らば大樹の意識を捨てて、自分の足元を見つめ、中小企業を

見つめてみたなら内定率はもっと上がると思うけどなぁ。

パナソニックだって、京セラだって、ソニーだって、ホンダだって初めは中小企業だったんですよ。

静岡県内にも浜松にも素晴らしい中小企業は沢山ありますよ。

一流企業に入って一流大学卒のライバルと争うのと、中小企業に入って社長と一緒になって企業を大きくする。

どっちが出世の可能性があると思いますか?

どっちが面白いと思いますか?

どっちが遣り甲斐があると思いますか?

どっちが人間らしい生き方ができると思いますか?

どっちが親孝行だと思いますか?

こんなことを考えた一日でした。

 

 

 

 

2011年2月 5日

辺野古

 

辺野古10.JPG今週、仕事の関係で沖縄の名護市に行ってきました。

名護市なので佑ちゃんに会えるのかなぁって思ったら、

名護は名護でも東海岸のカヌチャ(神着)と云うリゾート地で、佑ちゃんもダルビッ

シュも居ませんでした。

我々が滞在した3日間は、誰が雨男なのか、生憎の天気でした。

写真は、今話題のと云うか、問題のと云えば良いのか解りませんが、辺野古で

す。

生憎の天気でおまけに携帯で撮ったので奇麗に見えませんが、素晴らしい所でし

たよ。こんな素晴らしい所に滑走路を造るのか。っと問われれば、反対です。

しかし、中国人民軍の異常とも言える程の膨張を考えると・・・

航空母艦を標的にした地対艦弾道弾の「東風D21]やステルス戦闘機の「殲20」等、次々開発される兵器。

なんでそんなに軍拡をするのか、私には理解できませんが。

そんな隣国を前に、日本の防衛の為には基地が必要なんでしょうね。

写真の辺野古の岬が見えると思いますが、そこには米軍のキャンプシュワブがあるんです。

この辺野古が撰ばれた理由は解りませんが、私が思うに、用地取得の問題や騒音問題以外に、キャンポシュワブの存在が大きかった

んじゃないかと思います。荷揚げ用の港湾も造れば凄い基地になりますもんね。米軍にとっては。

しかしながら、この辺野古の景色を見ると・・・。

菅総理、何とか成りませんかね。

蓮舫大臣、米軍に言ってやって下さい。「何で辺野古じゃなきゃ駄目なんですか?」「2番目の場所じゃ駄目なんですか?」

楽しい2泊3日でしたが、心は天気のようにどんよりして帰ってきました。

でも、沖縄の女性は色が白くて美人がいっぱいでしたね。また行きたくなっちゃいました。

ユユユイ!ユユユイ! ユイマール!

 

 

 

 

 

2012年1月 9日

財政破綻に備える

 新年、明けまして おめでとうございます。

本年も、宜しくお願い致します。

 

リーマンショックを乗り越えてやれやれと思ったら、今度はEU発のソブリン・金融危機です。

多分、そう遠くない内にやって来るであろう日本の財政危機に対して、一経営者として準備をしなくてはなりません。

先ずは、会社を倒産させないこと。次に雇用を守ること。そして給料を払い続けること。

新年早々ですが、こんなプリントを配布し困難に立ち向かうつもりです。

こんなこと考えながらお酒を飲んでてもちっとも美味しくないですよね。まったく!

 

社員・スタッフ 各位

 

今年の取り組み

昨年は、東日本大震災をはじめ台風等の自然災害に見舞われ大変な1年でした。

経済に於いても、EUの金融危機やタイの水害、新興国経済の減速などは、我が国にも大きな影響を及ぼしました。今年も引き続き注意が必要です。

更に、総額96兆円にも上る2012年度の我が国の予算案が昨年末に発表されましたが、

税収は42兆円程で、不足の50兆円程を国債の発行で賄おうとしています。

国と地方を合わせた借金が1000兆円にも上るのに、消費税の増税すら決められない有様です。

もはや日本の財政状態は、先送りが許される状況ではないのです。

私は近い将来、日本経済が大きな混乱に陥るような気がしてならないのです。

万一、国債が暴落 (金利が上昇) するようなことがあれば、多くの国債を保有する金融機関は資産が目減りし、赤字になったり倒産するところも発生します。

それを防止する為に返済を強要してきたり、お金を貸さなくなります。

多くの企業は資金繰りに行き詰まり倒産が増えることが予想されます。

また、国の信用が無くなるので、円の価値が低くなり、輸入品を中心に価格の暴騰や品薄が起こります。

一方、消費者はお金を使わなくなりますから一層競争が激しくなり、価格転嫁が出来ないどころか価格競争で収益が悪化して、私たちの給料も満足に支給されなくなります。

かつて財政破綻した多くの国の国民の様に失業したりホームレスになったり、生活は大困窮することになります。

皆さんの生活と雇用を護るためには、少しでも利益を増やし給料を沢山支払える企業になることが重要なのです。それでも生活は苦しくなるでしょうけどね。

そこで、現在の売上・利益で給料を2倍にできる企業体質の構築』

を今年の目標にします。

 

国民と企業が困窮する中、売上・収益を維持するにはどうするか?

給料を2倍にするとはどう云うことか? どうすれば可能か?

効率化・生産性向上とはどう云うことか? どうすれば可能か?

人件費や広告宣伝費などの経費の削減はどうすれば可能か?  Etc.

 

猶予がありません、全社一丸となって取り組みましょう。

 

 

2012年2月29日

AIJ投資顧問

AIJ投資顧問会社が破綻して、資金を委託していた多くの中小企業が困るでしょうね。

私も以前、静岡県自動車整備厚生年金基金と云う総合型の基金の理事をしていました。

この基金は、8年程前に何とか解散することが出来ました。

年金基金は、基礎年金を1階、厚生年金を2階とすると3階か中2階に当るんですね。

基金の掛け金だけでは少ないので、厚生年金から借りて(代行と云います)一緒に運用する制度なのです。

だから、解散する場合は当然厚生年金に代行部分に利息を付けて返さなくてはなりません。

足らなければ企業が負担するのです。社員に良かれと始めたのにね。

報道等ではこうした基金を金融のプロ等と云ってますが、実態は全くの素人集団なのですよ。

多くの総合型の基金は同業種の中小企業によって作られていて、運営も加盟企業の代表によって

行われているのです。運用に関しては、年に数回委託先の信託銀行の社員が来て説明してくれる程度です。

静岡県自動車整備厚生年金基金は、運用の悪化から積立金不足になり本体企業の経営にまで影響を与えるような

状況になったので解散を決めたのです。

理事をさせて貰ったお陰で、年金制度が少し理解できました。

そもそも、日本の年金制度には無理があるのです。

厚生年金も含めて、予め貰う金額が決まっている確定給付型なのです。

基金は5.5%の運用利回りが給付の前提でした。

この低金利の時代にどこに投資すればこの利回りが得られるんですかね。

1年定期の利息が5%も6%もある時代の遺物なんですよ。

当然赤字が出ますから、株式のウェイトが多くなったり、高利回りの投資に釣られたりしたんだと思います。

しかし、静岡県自動車整備厚生年金基金の理事長はじめ全理事は解散と云う大英断を下し実行したのです。

少し酷な言い方かもしれませんが、周りや時代に流されることなく、情報を集めよくよく考えることこそ

経営者の責務なのだと思います。政府に尻拭いを泣き付くことだけはして貰いたくないですね。

政府は、実態を診て真剣に社会保障制度を改革して下さいよ。

政治家と役人のいい加減さが、この国を衰退させ、国民を困窮に陥れる元凶なのです。

 

 

 

2012年5月 1日

関越自動車道のバス事故

関越自動車道のバス事故は、痛ましいですね。

この事故に関して、マスコミは規制緩和によって参入企業が増え、

過当競争から安全が疎かになったのではないか。

規制緩和が悪かった如くの論調が目立ちますが、少し違う様な気がします。

規制緩和は、これからの日本経済の活性化には避けては通れないことなのです。

農業や医療、教育等々、ありとあらゆる産業や事業に言えることです。

勿論、我々自動車業界にも云えることですが。

問題はその緩和の在り方なのです。

参入障壁を低くすると主に中小零細企業が参入してきます。

そうすると、経営的にも大変だと云うことで、本来確保しなければならない筈の安全や設備・技術レベル等を

中小零細企業に合わせて弛めてしまうのです。

結果、事故を誘発したり、業界のレベルの向上が図れなくしてしまったりするのです。

参入障壁を低くすることと諸基準のレベルを低くすることは別の筈です。

自動車整備業界にも多々有ります。

許認可権を持つ行政が、恣意的に基準を低くすることは、かえって業界の成長や発展を阻害しかねない。

今回の事故も、基準を深夜運行は2人乗務としさえすれば防げただけのことです。

乗務員1人増えただけなら、運賃はせいぜい1人当たり3~500円増える程度だったでしょうし、

旅行社も基準ですからバス会社に支払ったでしょう。

中小企業を育成することは、中小企業を甘やかすことではないと考えます。

 

 

 

2012年5月14日

ゴールデンウィーク

浜松祭も終わって静けさと共に現実がやって来ましたね。

GW中、私は祭りには関係なく、予定も無くのんびりして居ました。

4月から始めたロードサービス部門の社員が連休も無く働いてくれていたので、顔を出し、

事務所で本を読んでおりました。本当は、家に居るとあれこれ用事を言い付けられるので避難をしていたと云うべきかな。

その中の、Harvard Business Review誌の特集が、"幸福の戦略"と云うものでした。

その中の文を紹介します。

グッド・シンク創業者兼CEOのジョーン・エイカー氏は、

多くの人が信じている「成功すると幸福になれる」は誤解であり、「幸福を感じていると成功確率が高まる」のが

正解であるという。実際、従業員の幸福感と企業業績には正の相関性が確認されている。

では、幸福感を戦略的に向上させるにはどうすればよいか。研究によると、最も効果的なのは、

「ソーシャル・サポート」すなわち周囲の人たちを助けてやることだという。また、自己成長にはストレスが

不可欠であることを認識する必要があるとも指摘する。このように、幸福感を制御する能力「PQ](ポジティブ思考の知能指数)

を身につけることで、自他ともに幸せになれる。と書いている。

ミシガン大教授のグレッチェン・スプレイツァー氏とジョージタウン大准教授のクリスティーン・ポラス氏は、

幸福感を抱く社員は、そうでない人と比べて長期に亘って高いパフォーマンスを上げることが明らかになった。

この様な社員は「成功している」(thriving)働き手であり、成果を出して充実感を得るだけでなく、

会社と自身の将来を切り開こうと熱意をみなぎらせている。

また、たゆまぬ学習意欲が高く、新しい知識や技能を身に付け成長していく。

マネジャーが社員の仕事への熱意を引き出す方法はある。その様な組織環境づくりには、

①判断の裁量を与える②情報を共有する③ぞんざいな扱いを極力なくす④成果についてフィードバックを行うという

4つの方法が有効である。と云っている。

ハーバード大教授のダニエル・ギルバート氏は、

幸福になるためには小さな出来事の積み重ねが大切であり、インパクトの大きな出来事は長期的には

それほど影響を及ぼさないこと、社会性がカギとなることなどである。

職場でも、挑戦し甲斐のある目標を与えた方が幸福は最大化することが確認されている。

幸福感を高めるためにできる些細なこととは、利他主義を実践することであり、人脈を広げること。等と述べている。

 

昨年、弊社の経営理念を「社員と家族が日本一幸せになれる会社を造ります」とした私にとって

我が意を得たりの心境です。

洋の東西、今昔を問わず、「人はパンのみに生きるにあらず」です。

先日、若年者の自殺が増加しているとの報道がありました。

厳しい就活の荒波を乗り越えてやっと入った大企業・有名企業なのに、入社数ヶ月で自らの命を絶たなくてはならない企業とは。

グローバル競争の中、生産効率アップやコストダウンも必要です。

だからこそ、経営者もマネジャーも社員の幸福について考え配慮する必要があると思います。

是非、多くの経営者やマネジャーの人達に読んで頂きたいですね。定価2,000円です。

ダイヤモンド社の営業になり代わり、お願い致します。

弊社のマネジャーにはプリントして渡しましたが、読んだかなぁ?

 

弊社でも新卒の募集活動をしてますが、大企業や役所等を希望する学生が多いですねぇ。

安定ですかねぇ、それとも給与ですかねぇ。やりたいことが出来る? ???

大きなお世話ですが、選択基準を考え直した方が良いんじゃないかなぁ。

中小企業のおやじより

 

2012年7月 7日

トヨタコムスは危ない?

トヨタが電動ミニカーコムスを発売しましたね。

環境意識の高まりと高齢化社会ではこうした車が求められてくるんでしょうね。

セブンイレブンでも大量に購入する様ですし、沢山販売されると思いますが、修理屋の立場から一言。

コムスに関して、電気代の安さや走行距離ばかりが話題になりますが、安全性については語られませんね。

コムスは、定格出力から50cc以下の原付と同じ扱いなのですが、道路交通法では普通自動車とみなされ

法定速度は60㎞/hですし、ヘルメットも不要です。一方、道路運送車両法では、原動機付自転車の扱いなので、

車検も不要ですしシートベルトも不要です。

電気自動車と云えども、ブレーキは油圧式ドラムブレーキです。

購入された方は、点検してくれますかね。

定期的にブレーキフルードを交換してくれますかね。

スウェーデンでは、法定速度50㎞/hの車やバイクは車検があると言ってました。

それが普通の考えだと思います。

コムスは、車両重量が400~420kgに積載量が30kg有ります。人が乗って車両総重量は500kgになります。

500kgの物体が音も無く時速60㎞で走って、万一整備不良だったらと考えると、ぞっとします。

こうしたミニカーは、法律の狭間に生まれた車両です。

普及して事故が起こる前に、早期に法律を整備する必要があると思います。

道路は公共の場です。自身の安全と共に他者への安全にも配慮する必要があるし義務だと考えます。

 

 

 

2012年7月21日

若年失業

日経新聞に「働けない若者の危機」と云う特集が組まれていました。

2011年の15~24歳の完全失業率は8.2%で全世帯の4.5%を上回る。

就職を希望しながら卒業時に就職が決まっていない人は2011年春に7万5千人に上り、

15~34歳の約170万人は正社員を希望しているのに非正規労働を余儀なくされているとのことである。

将来の社会保障の担い手が減ると云うばかりでなく、格差問題や生活保護受給者の予備軍になりかねない。

国家にとっても重要な問題である。

他方、就職率ほぼ100%の自動車整備の短大や専門学校への入学者数は激減しているのです。

整備業界に魅力が無いからですかね。

でも、失業したり非正規で働くよりはましなんじゃないかと思うんだけどなぁ。

弊社でも10数年前から新卒採用をしていますが、毎年採用には苦労をしています。

やはり、我々の様な無名の中小零細企業よりも、大企業、安定企業、有名企業への希望は強いですね。

当然と云えば当然な話なんですけども、一寸納得できないですね。

政府や学校、企業もそうだけど、働く人も意識を変えて行かないとね。

グローバル化した社会では、代替できる仕事の賃金は安い国に近づいて行く訳ですし、

同一労働同一賃金の考えからすると、只日本人と云う理由だけで高級が保証される訳でもないのですから。

国内の企業事情や仕事の中身は、明らかに変わってきてますよね。

だから従来型の考え方や教育、行政の政策そのものがミスマッチを起こしているんだと思うのです。

PCが普及し、仕事のマニュアル化が進み、海外に移転したり委託する、工場労働や事務の業務は減りこそすれ、

増えることは無いでしょう。

否応なく企業が求める能力やスキルを持つ者と持たざる者との格差は益々広がって行くでしょう。

このことは、若者や労働者だけのことではないのです。

我々経営者にも企業にも云えることなのですね。

常に努力して、変化・成長し続けて行かないと知らず知らず衰退して行ってしまうことになりかねないです。

 

2013年1月28日

エコカーはエコじゃない

先週、ある信金の若手営業スタッフに、自動車関連の概況を

話す機会がありました。

そんな中で、これからの自動車産業はあまり良い方向には行かない

だろうと、少し悲観的な話をしました。

私が今危惧していることは、エコカーがエコ(ノミー)ではないことです。

近年、若者の車離れが云われています。

一方では、TVCMでリッター〇〇㎞走行と低燃費車が喧伝され、

燃費競争が激しさを増しています。

何故、若者が車に乗らないのか?

様々な理由があるのでしょうが、その一つの理由に、所有コストが

あると考えます。

例えば、ダイハツのタントcustom Lの車両価格は150万円程です。

オーディオ・ナビを取り付けて購入すると180万円程になります。

この保険料は、全年齢・車両保険込みで年間40万円程になります。

分割にしても、月額7万円を超える金額になり、更にガソリン代が・・・。

20歳位では多分手取り15万円に届かないかもしれません。

月の給料の半分以上を車にだけ掛けられないでしょう。

 昨年10月より任意保険の改定があり、事故した場合の保険料が

大幅にアップしました。

今後も、アップし続けていくと思われます。

この原因は、高齢化と自動車のガラパゴス化です。

国土交通省が定めた環境対策として、新車の環境性能の向上対策があります。

〝野心的な燃費基準の策定"として、2020年の燃費基準が制定される予定です。

これに向けてメーカーは走り出しているのです。

燃費向上には、エンジンの性能だけでなく、車体の重量が大きく影響します。

その為、素材の開発だけではなく、スペアタイヤや工具まで外します。

鉄板を薄くする代わりに硬くします。

高張力鋼鈑・超高張力鋼鈑、アルミ、カーボン、マグネシウム等々。

更にエアバックや衝突防止装置などの安全装備が加わります。

しかし、事故は起きるのです。

この修理費用、特に部品代が高騰しているのです。高騰していくのです。

ですから、自動車保険の損害率が高まり、儲からなくなってきたので、

保険代の値上げは必至です。

事故だけでなく、一般のメンテナンス費用も高くなっています。

LEDランプ、1個切れてもアッセンブリー交換になり、2~3万円!?

安全の名を借りた、純正部品の使用義務付けが横行してきました。

 

反射神経や注意力が衰える高齢者は事故を起こしやすくなります。

こうした高齢者は、近い将来保険にも入れなくなることが予想されます。

 

顧客不在の製品開発や利益至上主義の顧客囲い込みは、

やがて顧客から見捨てられることになります。

人々に便利に使ってもらえる、喜んでもらえるモータリゼーションを

目指すべきであると考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年3月30日

ミャンマーで奉仕

先週は、ロータリークラブの国際奉仕の活動でミャンマーに行ってきました。

私は、パワー浜松ロータリークラブの国際奉仕プロジェクトに所属していて、

今年度はプロジェクトリーダーの強い思いに押されて、ミャンマーへの支援

を行うことになりました。

どんな奉仕が良いのか検討して、先ずは出来ることから始めようということで、

ミャンマーの子供たちに文房具や遊具、スポーツ用品を送ることにしました。

クラブメンバーからの寄付と予算で、買えるだけの文具などを購入して、

総勢5人で持って行ってきました。100kg以上でしたよ。

パワー浜松ロータリークラブ 069.jpgのサムネール画像

写真は、

バガンの小学校です。

夏休み中にも拘らず、

登校してくれました。

 

 

 

 

パワー浜松ロータリークラブ 102.jpgパワー浜松ロータリークラブ 120.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

縄跳びで遊んだり、画用紙にクレヨンで絵を描いたり楽しんでくれました。

折り紙も持って行きましたよ。

器用な子は、本を見ながら作れるようになりました。

こうした教材が、子供たちの成長に役立てば嬉しいなと、強く感じると

ともに、ロータリー活動の真の意味を垣間見た思いです。

 

 

 

 

 

2015年2月14日

新年への想い

早いもので、既に2月も半ばを迎えてしまいましたが、
明けして おめでとうございます。
先週、ミャンマーに行って来ました。
工場の建設が着々(?)と進んでいました。
IMG_2543.JPG
2階建ての部分は店舗と休憩室と研修室です。
中央から右側が工場部分です。
日本で基本的な設計をしたんですが、
やはり同じ様には出来ませんね。
同じ様な資材が手に入らないこともあるんでしょうが、
考え方や機材の違いにもよるんでしょう。
鋼材などは至る所で継ぎ足されていますよ。
日本では考えられないですけどね。
3月中旬頃から5月頃までが暑期で、
その後5~6ヶ月間の雨季に入りますから、
何とか4月中に完成したいと思っているのですが・・・。
4月8日(水)に現地で竣工式を行います。
多少の遅れは仕方が無いので強行します。(笑)
OPENは4月の下旬型5月上旬になりそうです。
5月のGWに視察と激励を兼ねて社員旅行に行こうって言ってるんですが、参加者が少ない。
何でなんですかね?
弊社では、社会勉強も含めて2~3年毎に海外に社員旅行を企画すんですが、
いつも参加者が少なくて税務署からこれでは社員旅行じゃないって云われて課税されちゃうんです。
アメリカだろうがヨーロッパだろうが中国だろうがカナダだろうが、いつも少ないのです。
そんなに会社の連中と行くのが嫌なのか、海外に興味が無いのか、解りません。

ところで、今話題のトマ・ピケティ著の「21世紀の資本論」読みました?
私は、500ページもある本は、枕にしかならないので買ってませんが、
格差社会の拡大や固定化を解決しよう云うものです。
この本に関しては、世界中の経済学者や政治家・俄か学者達が様々な意見を発していますが、
格差の是正に関して反対する人は殆んどいないと思います。
問題は、その方法と程度ではないでしょうか。
日本でも格差社会などと聞かない日は無いくらい叫ばれてます。
しかし、外国と比べればそれ程大きな格差が有るとは思えませんけどね。
確かに、体に障害が有ったり失業したりして収入が少ない人達が居ることは承知していますし、
その社会的保障や扶助に於いては不十分な処もあるんでしょうけど。

日本で一般的に格差の象徴的に云われる非正規雇用者の問題は、
法律によって正規雇用させれば済むという問題ではないと考えます。

ミャンマーへの進出を考えて、設立時には国に帰ることを条件に一昨年
ミャンマー人を雇用しましたが、昨年ミャンマーに行くように話したら賃金の話になり、
工場が稼働していないので当分の間は月額300ドル位だろうと伝えたら、
親に毎月10万円送金しているのでその金額では働けないと云って退職してしまいました。
ミャンマーでの仕事で10万円を送金できるほどの賃金はとても払えない。
そのことと逆のことが日本の製造業に起こっているのです。

私は100均の商品とか、その他の海外製の安いものは出来るだけ買わない様にしています。
安物は大切にしないから返って環境に優しくないし、日本に雇用を生まないからです。
私たちは消費者である反面、生産者でもあるのです。
買うものは安ければどこで造った物でもよくて、仕事は国内で、給料は高く生活を保障しろ。
そんなことは成り立たないでしょう。

グローバル化する中で企業も職業も労働者に求められる能力も大きく変わってきています。
これまでと同じような職業やこれまでと同じような意識・能力、制度ではやっていけない日が
来ているのだと思います。
中学1年程度の数学が出来ない大卒、太平洋戦争の敵国を知らない大卒、本を読まない大卒、
英語もろくに話せない大卒、47都道府県が言えない大卒、海外に興味が無い若者、
自分が関わる狭い範囲にしか関心を示さない若者。
政治が悪い、文科省が悪い、学校が悪い、先生が悪い、親が悪い等と云うつもりはありません。
云ったところで過去は取り返せません。
若者たちには可哀相ですが。

日本人にしかできないこと、日本でしかできないことは何か?
その日本人がこれからも豊かに暮らしていくには何が必要か?
どんな能力が必要なのか?
どんな教育が必要なのか?
どんな資質が求められるのか?
どんな『価値』が提供できるのか?

政治にそして我々自身に『未来への戦略』の構築と断行が『今』求められているのだと思います。

ミャンマーとミャンマーの若い人達を見ていて強く感じます。








2017年12月31日

今年も、ろくにブログを書くこともなく、目の前の仕事に忙殺されながら大晦日を迎えることになってしまいました。
毎年の事ながら、反省です。
今日は大晦日なので、久しぶりに墓参りに行きながら年越しそばを葉月で食べようと天竜に行きましたが、
葉月は休みでした。貼紙に暫く休みますと書いてあったが、どうかしたのかなあ?
仕方が無いので浜松まで戻って"ささがせ"という蕎麦屋に行きました。
これで新年を迎える準備ができました。
過ぎてみればあっという間の一年でしたが、振り返れば色々なことがありました。
政治の世界は相変わらず〝森友・加計"の問題でしたが、総選挙に北朝鮮危機、変わることの無い借金依存財政。
我社はと云えば、人手不足と労基と働き方改革。
来年も難問山積です。
日馬富士の暴行問題もよく解りませんね。
マスコミは森・加計問題を盛んに嗾けるけれども、何が問題なのかさっぱり解らない。
加戸守行元愛媛県知事の衆議院予算委員会での発言で解決でしょう。
希望の党の失速にはガッカリでしたね。
小池都知事の「排除」発言が問題って云われてますが、当然のことを云ったまでですが、言い方の問題ですかね。
社会党や日本新党、民主党、民進党の凋落・分裂を見れば分かりますよね。
安保・外交は政治の基本中の基本。これがぶれてたんじゃぁ、政治は成り立たたない。
自民党は右から左まで飲み込んで〝鵺(ぬえ)"みたいな党だから、一筋縄ではいかない。
希望の党は、経済政策でも社会福祉政策でも、自民党が出来ないもっと厳しい政策を訴えるべきだろう。
経済は好調だと云われる中でも我々一般人は好調だとは感じていない。
将来に希望が持てるかと云われればそんな気がしない。 
何故だろう?
今の日本の閉塞感は、将来が見えないという面もあるが、過去の成功体験を投影しているからなんじゃないだろうか。
大したイノベーションも起こせないのに技術立国だと思い込み、たいして豊かでもないのに経済大国だと思い込み、
大して税金を払わないくせに要求ばかり、最高の医療に最高の福祉、子育ても高等教育も負担なしのおねだり。
年金負担もろくにしてないくせに老後は年金で悠々自適。
そんな国があったらお目に掛かりたいものだよ。
働き方改革で政府はみんなを正社員にしろって云うけど、正社員って「期限の定めのない雇用」のことだけど、
その雇用の責任を全て企業に押し付けることになっちゃう訳だし、終身雇用を勧めてる訳よ。
だから、人手不足でも逆に雇用が拡大しないんじゃないかな。
医療費が増え続けているけど、政府は診療報酬や薬価の切り下げでお茶を濁そうとしているけど、
本質は無責任で無秩序、無制限な医療制度の見直しを図るべきだと思います。
IPS細胞の中山教授も、医療技術や薬の開発が進み、先進技術や新薬の価格は益々高額していく中で、
現行の医療制度を維持するのは難しいだろうと云ってましたが、その通りだと考えます。
こんなことを書いてるうちに外が暗くなってきました。
そろそろ帰らないと、奥さんに叱られてしまいます。
ではでは、良いお年をお迎えください。
来年も宜しくお願い致します。

坂井




2018年3月11日

東日本大震災から7年に思う

今日は、あの多くの犠牲者を出した東日本大震災から7年である。
我々日本人は、あの震災から何を学んだんだろうか?
東京電力福島第1発電所の事故は地震のせいではなく人災だった、と私は考えている。
地震によって日本人の愚かさが露呈しただけだったのだ。
何故なら、東北電力女川原発は、津波の被害も受けることなく地元の人の避難所になっていたのだ。
忘れてはならないのは、東北電力の元副社長の平井弥之助氏である。
平井氏は、女川原発の建設の際に貞観地震の津波を想定して基準よりも高い場所に建設させたのである。
「頑固者」であったのかもしれないが、重要である。
かたや、東芝、神戸製鋼しかり、相撲協会、レスリング協会しかりである。
権力のある者におもねり、自身は口を噤み何も言わない。
その先に何が起こるかも想像しない、木偶の坊達。
国も企業もだんだん崩れて行く様で、日本の将来が不安になるのです。
かく言う私も口下手で無口なので、今後はもの云う頑固親父になるかな。(笑)



2020年8月 8日

withコロナ

先日、会議の際に、社員に聞きました。「3密」ってどんなことですか?

え~っと!

密着、・・・密室?、・・・密集?・・・換気??? 

助け船が入って、「密閉・密集・密接」です。

では、これを防止する方法は?

え~っと! 換気、・・・距離を取ること、ディスタンスです。・・・密接は・・・離れる??・・・

こんな返答が返ってきました。

距離を取ることと換気は重要ですが、密接に対してはマスクや飛沫防止用品が重要でしょう。

このブログを読まれた方、お近くの方に聞いてみて下さい。

「3密」と「3密防止策」が直ぐに答えられる方が、どの位いるでしょうか?

浜松では接待を伴う飲食店で100人を超えるクラスターが発生しました。

そこで、地元紙の静岡新聞を見てみるとクラスターの原因が明らかになりました。

以前のブログに書いた通りのことが起きていました。

7月14日の記事には、飲食店は30人以上を収容でき、感染予防策で店内の換気、消毒、検温などを実施していたが、

従業員は接客時にマスクやフェースシールドは付けていなかった。

7月25日の記事には、手品家浜松店は客がマジックを楽しみながら飲酒する店。店内消毒は行っていたが、従業員は

マスクなどは着けていなかった。

同25日の記事には、両店とも一定の予防策を講じていたというが、感染を防げなかった。

手品家の関係者によると、マジックの披露時に客との距離を取ったり、無言のパフォーマンスを披露したりとコロ

ナ対策を講じていたという。関係者は、「常連客の中に感染者がいた可能性が高いが、事前には把握しようがな

い」と語る。ラウンジ。利用経験のある市内の男性によれば、店内はワンフロアでカウンターとテーブル越しに女

性キャストと会話を楽しむ。男性は「接待を伴う店でマスク着用は現実的ではない。無症状の感染者から広がった

としたら手の打ちようが無いのでは」と話す。市によると、店内の換気や消毒、来店客の検温は実施していたとい

う。

7月28日の記事には、「まさか、私が感染するなんて...」

感染対策として店内の換気や消毒液の設置を実施した。「県外からの客は入れていなかったから安心していた。こ

んなことになってびっくりしている」これまで度と同じように接客していたという女性従業員はうつむいた。飲食

を伴う場のため、従業員も客もマスクを着用するには限界があった。女性経営者も、感染力の強さとともに対策の

難しさを語る。「対策をしていたつもりだけど、こんなにも感染が広がってしまうなんて」

接客を伴う飲食店でのクラスター発生は福岡市や名古屋市など各地で相次いでいる。全国社交飲食業生活衛生同業

組合連合会は6月に社交飲食業での感染拡大予防ガイドラインを策定し、業界に対人距離の確保や遮蔽版の設置、マ

スクの着用などを求めた。

8月1日の記事には、新型コロナウィルスのクラスターは熱海市と浜松市に続き富士市でも31日に発生が確認され

た。いずれもカラオケや接待を伴う飲食店。マスクなしでの会話や歌唱が集団感染の要因ともされ、県内の同業店

舗では飛沫予防策を強化する動きが加速している。

静香氏の繁華街でラウンジを経営する女性は、女性スタッフの判断に任せてきたフェースガードの「着用徹底を進

める」と話す。業界団体が6月に発表したガイドラインにも明記された対応だ。これまでに、テーブル席の間なのに

パーティションや空気清浄機を配置し、対策への自負はあった。

繁華街関係者の危機感は強い。ある接待を伴う飲食店は緊急事態宣言で強いられた休業はもう避けたい。「また、

となれば死活問題。フェースガードは『化粧が取れる』とキャスト(女性)に不評だが、そうも言っていられない」

如何でしょうか?

感染防止策を取っていたという店でも、その対策は十分なものではなかったことが判ります。

接待が伴う飲食店では、マスクの着用は現実的ではないとか、キャスト(女性)に不評とは解っていても、死活問題と

なれば経営者も決断せざるを得ないのです。また、換気や消毒、検温などは重要なことです。しかし、消毒や検温

は過去に発生した飛沫や感染に対応するものなのです。検温で37.5度以上の熱がある方は、既に発症している訳で

す。感染は発症前から起こり、発症の2日前か半日前が最も感染の危険性が高いと云われています。だからこそ、無

症状の感染者に対する備えが求められるのです。

それこそが、「3密」防止策です。距離を取ること、換気をすること、飛沫を浴びない・浴びさせない様にマスクか

ボードなどの設置だと考えます。

このことを実行すれば、お客も無闇に感染を恐れることなく飲食店を利用することが出来ます。同時に、コロナ感

染に対する正しい知識、そしてどういう行為が危なくて、何に気を付ければ問題ないかといった感染防止策を市民

へ繰返し説明することではないでしょうか。

そうすれば、飲食店も観光地も業績回復に向かって、日本経済はV字回復だ~!

それが、withコロナではないかと考えます。

withコロナ 正しい知識と 賢い行動

2020年11月12日

コロナ感染対策

おはようございます。県内でもコロナの感染を聞かない日はない位に蔓延してきていますが、

いたずらに恐れる必要はありませんが、十分な注意は必要です。

今日は、社内での感染対策として、社員に言っていることを記します。

先ず、コロナの感染は飛沫感染と接触感染であることを認識しましょう。

飛沫感染は、口から発せられた飛沫(唾液)が原因です。

飛沫には、直径2~3㎜位の大きなものから0.005㎜以下の小さなエアロゾルと呼ばれるものまであります。

エアロゾルによる直接的な感染は少ない様ですが、非常に微小で軽いので空中を浮遊します。

接触感染とは、飛沫を手などに付着させたまま口や目などを触ることによる感染です。

これらの特徴を知ると、3密(密接・密集・密閉)防止策のマスク・ソーシャルディスタンス・換気と手指の消毒の

理由が理解できると思います。

こうした対策は各店舗で実施されているものと思いますが、

冬を迎える時期にきて更に注意を要することになりました。

空気の乾燥です。

冬は湿度が下がり、乾燥してきます。空気が乾燥すると、口中から発せられた飛沫は、細かくなり

遠く迄飛散しやすくなります。これまで以上の3密対策が求められます。

湿度が60%から30%に下がると、飛沫の到達距離は2倍になるそうです。

店舗では、乾燥を防ぐように加湿器を増やしましょう。

また、感染の機会は「接待を伴う飲食店」から職場内での感染に迄広がっています。

特に、食堂や更衣室、喫煙所です。気を緩めてマスクを外した会話や食事に起因する感染です。

これまでにもお伝えしていますが、食事中は話をしないこと。

食事中は、唾液が多くなり飛沫が飛びやすいからです。話は、食事が終ってマスクをしてからにしましょう。

更に、ディスタンスを獲る様にしましょう。向かいには座らない。隣の人とは1座席は空けましょう。

勿論ですが、加湿器で乾燥を防止しながら、換気にも心掛けて下さい。

コロナの感染はインフルエンザのようなものだと言う方も居ますが、まだまだ風評被害も大きく、

家族にも迷惑を掛けますので感染しないに越したことはありません。

十分な配慮と注意が求められます。

社員には、この様なことを言っていますが、十分理解してくれているか心配です。

感染防止で様々な行事や会合が中止されたり縮小されていますが、一方では経済の活性化も求められています。

「With コロナ」は、コロナ感染と共存するという意味である訳ですから、

どうしたら共存できるかを考えなくてはなりません。

それには、コロナの感染について正しく知る必要があります。

正しく理解することによって、有効な防止策が施されるのです。

殆どの飲食店では、飛沫感染に有効な防止策が施されているとは言い難いのではないでしょうか。

先日もあるホテルで会食をしましたが、感染防止策は何ら取られていませんでした。

各所で行われている検温やアルコール消毒は、必要ではあるが有効な感染防止策ではないでしょう。

37.5度以上の方は、既に発症しているのです。

感染は、発症する2~3日前が最も感染のリスクが高いと言われています。

発症者の入店は防止できますが、無症者の方や発症前の最も感染リスクが高い人からの防止は出来ません。

アルコール消毒も同様に、飛沫による感染を防止することはできません。

重要なことは、3密(密接・密集・密閉)防止策です。マスクの代わりにアクリル板、ソーシャルディスタンスは、

座る場所への配慮、そして換気と手指の消毒に尽きるでしょう。

徒に恐れるのではなく、正しく知って、賢く防止することが重要だと考えます。

行政も、こうした施策を飲食店などに徹底させれば、感染リスクは大きく減少すると考えますけどね。

2021年1月 8日

コロナの感染対策と経済について

日本経済新聞1月5日付け朝刊のAnalysis欄の、危機克服への道筋時②・にコロンビア大学教授の

ローラ・フェルトカンプ氏の「感染の『傷痕』回避 総力結集を」と題したリポートが掲載されていました。

一部を抜き題してみよう。「いつになったら元通りの生活に戻れるのか」とよく聞かれる。

筆者の答えは「二度と戻れない」だ。略 今回のパンデミック(世界的流行)は家庭、経営者、グローバル経済に

とってトラウマとなる出来事だ。その傷痕はなかなか癒えない。こうした出来事が残す傷痕の一つが恐怖だ。

恐怖があると人はリスクをとらなくなる。略 経済的にみると、恐怖は高いものにつく。略 健全なリスクテイク

は持続的で堅実な成長に欠かせない要素だ。恐怖が新型コロナの置き土産として残されたら、

経済成長は一世代にわたり低迷しかねない。恐怖が生じるのは、きっと悪いことが起きると考えるからだ。

恐怖は「確率評価」に根差している。トラウマになるような異常な出来事は恐怖の源泉となる。略 

大半の人はパンデミックで経済活動が停止する可能性など考えたこともなかっただろう。

もはや私たちは経済的リスクをこれまでと同様に考えられない。これが「傷痕効果」だ。略 

筆者はパンデミックの傷痕効果により生じる長期的損失や投資の変化を定量化した。略

リスク増大に直面した投資家は貯蓄を増やすことを選ぶ。また安全債券の需要が高まると、債券価格は上昇し

利回りは低下する。略 感染拡大を抑え込むためのロックダウン(都市封鎖)など政府の積極的な対策は様々な形で

設備稼働率を大幅に押し下げる。航空機の座席は半分しか使われず、レストランは席を空けて座り、

対面販売の小売店は休業を余儀なくされた。変化を受入れて人々は新しい対処法を学んだ。

オンライン会議技術が普及し、店舗はオンライン販売を強化した。学校の先生はオンライン授業の運営方法を

学んだ。ウイルスが退治されても、今回得た知識や新しい習慣の一部は定着すると考えられる。

多くの人が喜んで週1回の在宅勤務やオンライン会議を受け入れ、実店舗の混雑を避けてオンラインで買い物を

するようになるだろう。こうして技術の急速な変化が起きる。そしてすべての技術革新は、勝ち組と負け組を

生む。従来の慣習が捨てられれば、商業施設や航空機、ホテル、オフィスの一部は不要になるし、

新しい技術や習慣に適応できないインフラも出てくるだろう。資本ストックに残されるこうした傷痕は

パンデミックのもう一つの長期的なコストとなる。略 

2回目のシミュレーションでは、感染力が強くロックダウンが頻繁に実施されると仮定すると、

20年のGDPは9%減にとどまるが、長期コストはGDPの90%に達した。

これほど莫大なコストが生じるのは驚きだが、今後の政策を考える指針にもなる。

検査、接触の検出・追跡、マスク着用義務といった感染拡大を抑え込む公衆衛生政策の重要性が

改めて浮き彫りになった。同時に、企業が事業を継続し利益を上げられるようにすることの重要性も

はっきりした。経済的見地からすると、感染症のグローバル・モニタリング(監視)・システムを構築することが

望ましい。略 。詳しく知りたい方は、新聞を読んで下さい。

昨日、緊急事態宣言が発出され、飲食店などの営業時間が8時までとされ、酒類の提供は7時までとなりました。

ローラ・フェルトカンプ教授の分析を見ると、こうした政策が的を射たものであったと言えるだろうか。

マスコミに煽られた大衆の「恐怖」は、行政から適切な判断力を奪てしまわなければいいがと危惧します。

今朝のTBSの「朝チャン」で、西蒲田商店街の居酒屋さんからの放送が有りました。

リポーターは、居酒屋の店主らしき人に緊急事態宣言が発出されてどうかとインタビューをしていたが、

その店では飛沫感染防止用のパーティション等は設置してなかったように見えた。

前回も書いたが、事業を継続して利益を上げたいと思うなら、従業員と顧客の安全と安心を図るべく感染防止対策

を自ら行うべきであろうと考えます。

全国の飲食店の経営者に、そうした意志と行動が求められているのではないでしょうか。

私も早くみんなと飲みに行きたいから、頑張って下さい。

2021年2月15日

バレンタインのチョコに思う

カカオ栽培の児童労働問題 Ⅱ.png2月14日のバレンタインの日の

日経新聞に左記のような記事が

載っていました。

カカオ栽培の畑で、多くの児童

が働いている。ガーナだけで70

万人以上の子供達が働いている

とのことです。世界中ではどれ

ほどの人数になるのか。

日本の大企業は、SDG'sを推進

していますと広告などで広く宣

伝していますが、私たちの知ら

ない処で反SDG's行為が為され

ているんですね。

伊藤忠商事さん、不二製油グル

ープさん、明治さん、森永製菓

さん、知らなかったなんて言わ

ないで早々に改善する様にしま

しょうよ。そうしないと株価や

業績にも影響を及ぼす様になり

まねませんよ。

辞任された森会長よりも悪質ですよ。

?、同じかな!

日経も14日でなくて2~3日前に掲載してほしかったですね。

と言っても、私は誰からもチョコレートは頂いておりませんが。トホホ

2021年9月23日

新浪剛史氏の45歳定年制に思う

サントリーホールディングの新浪剛史社長が、経済同友会のセミナーで「45歳定年制」を提言した話題を呼んでいる。経済紙等では概ね好意的に受け取られている様である。しかしながら、45歳で定年を迎えて新たなスキルを身に付けるには多くの人にとっては少し遅すぎるのではないだろうか。一方、私が常々思っているのは就職が期間の定めのない雇用契約によって為されているのが腑に落ちないのです。期間の定めがない契約など契約と云えるのだろうかと思うのです。企業側には解雇を縛りながら、一方では、働く人が退職するのはいつでも自由なのです。企業は、60歳、65歳までの雇用を義務付けられていて、今後は70歳まで引き受けなくてはならなくなるのです。働いてくれるのが嫌だと云っている訳ではありませんよ。事実、弊社は60歳が定年ですがその後は65歳まで嘱託で働いて貰い、65歳以降はパートですが元気働けるうちはいつまでも働いてくれて善いですよ言っています。事実、70歳を超えた方達も働いていますし、定年後の賃金も殆ど下げない様にしています。60歳を超えたからと云って急に能力や体力が落ちることは無いと考えているからです。長期に亘って働いて貰えることは非常にありがたいのですが、100年に一度と云われるほどに急速に変化していく自動車技術や日進月歩のIT化、そしてグローバル化等に対応ができるのか?20歳前後で就職して若かりし頃に学んだ知識や技術で50年間持ち応えることなどできないであろう。私自身40歳を過ぎてから大学院で学び直しをしているが、学ぶ度に新たな知識に遭遇するのです。社員を見ていてもそう思うのですが、日々勉強している若者がどれほどいるのだろうか。リカレント(学び直し)やリスキリング(職業能力の再教育)をして貰いたいと考えるのですが、その機会さえ与えられないのが現実ではないかと思います。そこで私は、定年ではなく雇用期間を10年にしたら良いのではないかと考えているのです。10年という期間が長いのか短いのか。期間満了したら再契約なのか退職して退職金を貰いながら1~2年間リカレントやリスキリングを行う。その後、元の職場に就職するもよし新たな職場に勤めるもよし。30歳前後・40歳前後・50歳前後・60歳前後に学び直すことによって常に新しい知識や技術を学び続けることができれば、人口減少下に有っても生産性を高め経済の衰退をも防ぐことができるのではないかと考えますが、如何でしょうか。但し、企業にとっても働く人にとっても非常にシビアで厳しいものになるとは思いますけどね。

2023年7月30日

ビッグモーターを他山の石とせよ

28日の日経新聞に以下のことが書いてありました。

車修理市場3割減も・・・

ビッグモーター拡大邁進

中古車販売先行き懸念

中古車販売大手ビッグモーターによる保険金不正請求の舞台となった自動車の事故修理が注目されている。

中古車売買と密接に結びつくが、市場規模はピークの1998年度から3割以上縮小した。

衝突被害軽減ブレーキなどの普及で交通事故が減る中でも同社は強気の事業拡大に邁進した。

21年度の事故整備の売上高はピークの1998年度の3分の2にあたる1兆43億円にまで落ち込んだ。

安全装置の技術向上を受けて、今後さらに事故の減少が見込まれる。修理業界にとっては逆風だ。

車の修理が稼ぎにくくなったにもかかわらず、ビッグモーターは19年、自社の鈑金塗装工場を5~10年で倍増させ、

約100億円だった事業売上高を3倍に広げる計画を発表した。

全国の全29工場で外部機関(TUV)の認証を取得するなど、品質水準を対外的に示し、

保険会社経由でより多くの顧客を自社へ紹介して貰えるようにした。

鈑金部門の売り上げがビッグモーターグループの連結売上高に占める割合は2~3%。

同部門を伸ばそうとした一因は中古車販売の先行きにあるとみられる。

22年に国内で売られた中古車台数は延べ227万台で、新車販売台数420万台の5割程度。

消費者の乗換サイクルも伸びている。前回購入した車(新車・中古車含む)の乗車期間は6.3年で、

16年時点の5.4年から伸びた。日本では、普通乗用車の価格は22年時点で352万円と10年から28%上昇した一方、

同期間の賃金上昇は5%にとどまる。

 自動車整備→中古車販売→保険→鈑金の流れは、整備業が拡大する典型的なパターンで、多数あります。

ビッグモーターは、その典型的な例であり、最も成功したモデル企業と云えるでしょう。

しかし、成功モデルは永遠ではありません。

最大の敵は、環境の変化なのです。

衝突被害軽減ブレーキの普及や中古車販売台数の減少、乗車期間の延伸、価格の上昇や賃金の伸び悩みといった、

環境の変化に伴い、どう対応するのか経営者に求められているのです。

前回のブログにも書きましたが、「経営は変化」である。

「企業体が必ず潰れる。」のは歴史が証明しています。

環境の変化に適応できなくなった時、最後を迎えるのです。

ビッグモーターを他山の石としなくてはなりません。

頑張りましょう。